阪口直人の発言 (予算委員会第三分科会)
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○阪口分科員 長年の紛争を経験した国が平和そして復興していく上で、国際社会が求める百点満点の対応ができるとは限らないと思います。
ただ、スリランカに対しては、日本は最大の援助国の一つでもあり、また、私も大変に印象的な言葉として、サンフランシスコ講和条約の際に、スリランカの当時のジャヤワルダナ大蔵大臣が、恨みは恨みによって報いるものではなく、慈悲によって報いるべきである、そういった感動的な演説を行って、対日賠償請求に沸き立つほかの国々、ほかの仏教国のアジアの国々に対して大変に崇高な意思を示すことによって、日本にとっても大変にありがたい存在であったという歴史があるかと思います。
こういったことを考えると、スリランカの今後の和平、平和ということを考えたときに、今大臣がおっしゃられたようなさまざまな取り組みを評価することと同時に、しかし、人道上看過できない過去の人権侵害については、やはり正義の回復という意味でも、しっかりとした調査を行い、そしてしかるべき対応をとること、これを求めていくことも大事であると思います。
この点については、ぜひ日本外交の価値を示すという点では留意をいただきたいと思います。
また一方で、私は、外交というのはトータルの判断が大変必要だと思っています。
スリランカにおいては、現在、中国の存在が大変に大きなものになっております。もともとアメリカは、対テロリスト戦略の一環として、テロ組織と言われていたタミール・イーラム解放の虎、LTTEに対峙するスリランカ政府を支援していました。ところが、民間人への攻撃など人権侵害を理由にアメリカを初め西側諸国がスリランカを孤立させてしまったところに中国が関与を強めて、そして厳しい条件をつけずに援助を実施したことで中国が接近をして、インド洋におけるパワーバランスにおいて中国が優位に立っている、こういった状況がございます。
私は、先ほど大臣が答弁なさいましたが、本音を言うと、中国と接近する政府を少しでもつなぎとめておくために、棄権というような判断はできない、そんな考えもあったのではないかという思いをどうしても持ってしまうんですが、そのあたりはいかがでしょうか。