上月良祐の発言 (内閣委員会)

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○上月良祐君 ありがとうございます。
 もちろん、全てが一瞬で全部が変わるというのは、これは難しいんだと思います。しかし、やはり十年前、二十年前とは日本の置かれている環境が大きく変わっていることも事実だと思います。
 地方自治体、県庁の例ではありますけれども、やはり課長、二年ぐらいで替わるというルールを基本的に、私いるとき見直しました。二年三か所ではなくて三年二か所というような形で長く務められるようにする、新採の人もころころ出先と本庁を行ったり来たりするのではなくて、長く担当の人もいてもらう、そういうふうに原則と例外を変えました。それは、やはりこれほど難しい課題がたくさんある時代だから、十年前、二十年前のルールと変わっていてしかるべきだと思うんです。同じことをやっていて違う環境に対応はできないと私は思います。
 特に、先ほど長さの話も申し上げましたけれども、もう一点申し上げたいことがありますのは、例えば、先ほど実は補助金の、三省の、厚生労働と文科と経産の補助金が三つ流れることになっております。補助金を三つ流すのは縦割りに基本的にはなっているわけではございます。
 しかし、例えばその補助金を少し一部流用して、流用というか組み替えてこっちに使うとか、つなげて使うとか、そういったような形をやる。そうすることによって、例えば自分の役所の補助金が減ってしまうかもしれないんですね。しかし、成果を出すためには、日本の国益のためには大変重要だという運用かもしれないわけです。
 しかし、そういうことをやって自分の予算を減らした役人というのは、基本的に役所では評価されないわけですよ。そうしたら誰もやらないですよ。政治家だって役人だって一緒です。評価されるからやるわけで、こんなことをして評価されないんだったら誰もやったりはしないですよ。
 なので、私、役所を動かすときには、やっぱり役所の評価軸を変えなければ、その役所の権益を果てしなく守ろうとするような動きではなくて、それも全部ぶっ潰してくれと言うつもりはないです。しかし、せっかくNIHをつくって長官がヘッドになっていらっしゃるわけですから、そういう意味では、ほんの少しでもやはりそういうふうに柔軟に動かす、そういったことをやってくださるような人こそが評価されるべきだし、そういうふうなことを評価するということがなしに役人組織は動かないです。評価軸を変えなければ、やはりその役所を動かす、これを変えろと言ってもそれが評価されないんだったら、やっぱりそういうふうなビヘイビアにはならなくて、そういったことをやることがプラスに、例えば官邸から、今もう本当、政権の中枢にいらっしゃる菅長官、副長官からそういったことが重要だと言われている、評価されているということが分かるから皆さん動くようになるんだと思います。
 一個一個のことの敷居、境目を変えることよりは、そういうふうなマインドになってくれば本当に役人組織というのが動き出すんだと私は思います。そうでなければ、この予算をいかにして守ろうかというふうについついなってしまいがちだと、こういうふうに思いますので、その点につきましては、是非とも私は成果につなげていただきたい。その思い、一心で、是非ともそういうふうな運用を、全部を長官が細かいところまで見るのはこれは無理でございますので、そういう意味では役人のヘッド、今回は和泉補佐官がいらっしゃいますから、本当に優秀で実行力があってすばらしい方です。そういった方を本当うまく使っていただいて役人組織を動かしていただきたい。是非そのことをお願いをその点は申し上げたいと思います。
 それからもう一点は、医療戦略、今回やはり成果を出すための基盤づくりの方なんですが、そこが大切ではないかと思う点でございます。
 とにかく成果を出そうと私なんかも意識していたので、成果成果というふうにちょっと思っていたんですが、先日の参考人質疑で、これ専門家の会議の方のトップをやっていらっしゃる永井先生ですね、東大の先生で、今は自治医大の学長をやっていらっしゃる永井先生が、成果を余り急ぎ過ぎても駄目だよというふうに言われました。永井先生の言葉ですから大変重く私も受け止めた、確かにそういうところあるなと。
 むしろ、今の話もその一つなんですが、成果を、直接の成果、一戸の館を建てることをそれを急ぎ過ぎるんではなくて、大きな建物、ビルを建てるときに基盤のところを一生懸命造って、なかなか建物が建たないなと。基礎をやっている時間すごい長いですけれども、基礎が建てれば上の建物は意外に早く建つわけです。しかし、その基礎がしっかりしていなければ大変もろいものだと、これは名古屋大の総長さんもおっしゃっていましたけれども、まさに私はそう思います。
 そういう意味では、研究機関と医療機関のネットワークをどうつくっていくかとか、企業の投資意欲を引き出すために投資減税とかなんとかなのかもしれませんが、研究開発減税かもしれませんけれども、そういったものをどういうふうにやっていくのか、知財をどういうふうに活用していくかのサポート体制をどうやっていくのか。そして、何といっても、先ほど言ったような役所の体制、こういったものをどう動かしていくような土壌にするのか。そういったことを、やはり土壌づくりというんでしょうか、そういった基盤があればそのイノベーションはあふれ出すように出てくるようになってくるんだと思うんですが、それをつくらずに一個だけ、一個だけの成果だけを急いでいると、結局、人が替わればまた元のもくあみみたいになってしまう、そういうふうな危惧があります。
 そういう意味で、その基盤づくりの大切さというのこそが本当はこの医療・健康戦略の一番重要な点なのかもしれないなというふうに思うんでございますけれども、その点につきまして長官のお考えを是非お聞かせいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 上月良祐

speaker_id: 7778

日付: 2014-05-20

院: 参議院

会議名: 内閣委員会