武藤貴也の発言 (外務委員会)
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○武藤(貴)委員 御答弁ありがとうございます。
政治は結果責任だと思います。働きかけを行って、なかなかこの枠組みに入っていただけない、そういう中で事故が起これば、これは責任が発生するわけであります。結果をしっかり出すように、日本政府としても近隣諸国への働きかけを行っていただきたいと思います。
次に、ちょっと時間も限られておりますので、拉致問題についてテーマを移して質疑をさせていただきたいと思います。
先般、十月二十八日、日本政府代表団が平壌入りをしました。そして、北朝鮮の拉致特別調査委員会と協議を行ったわけでございますけれども、二十八日は午前二時間半、そして午後三時間、二十九日水曜日は午前二時間半、午後二時間半、トータルで十時間の協議が行われたということでありますが、従来、日本政府として、拉致被害者の個別の情報について開示してほしいという要求をしてきたわけですが、これに対してゼロ回答だった。
訪朝する前に、超党派の拉致議連あるいは党の部会でも、今回の訪朝に対しては反対の意見が相次ぎました。というのも、情報が出てこないだろうということをあらかじめわかっているというか、予測ができたからであります。
そこで、今回、北朝鮮に渡ったとしても、調査委員会から徐大河委員長が出てきて、めったに出ない人物だ、誠実な対応をした、こういう言質を与えるだけで、実利、全く中身のない会談になるんじゃないか。ですから、行くことに反対が相次いだわけであります。
しかしながら、政府は、開かれたドアを閉じられてはいけないという理屈で、多少その情報を求めて行ったわけでありますけれども、現実的にゼロ回答だった。
これを受けて、家族会や救う会を含めましてこの問題に関心の高い国民世論も、非常に失望、落胆をしているんだと思います。私もその一人であります。家族会の方々が、この訪朝を終えた次の日に、記者会見で、非常に、長い間やってきて結果が出ないこの状況に疲れる、病気にもなるというようなことを繰り返しおっしゃられています。
そこで、今回の訪朝に関して、当初から、個別の情報が全く開示されない場合は席を立って帰ってくるべきだ、こういう意見がありました。なぜ席を立って帰ってこなかったのかな、私も率直にそのように思います。
北朝鮮は、経済制裁が解除された状態をなるべく引き延ばして、日本から果実をできるだけ取得しようとしているんじゃないか、こういう指摘がある中で、家族会や救う会からは、経済制裁再発動の期限を切るべきだというような発言も相次いで出ています。
まず、そこで、今回の訪朝団について、どうしてしっかり情報を取得するために強く臨めなかったのか、席を立って帰ってこなかったのか。
普通、交渉というのは、権限を持っている者じゃないと、やはり資格がないというふうに国際交渉では言われると思います。全く権限がない方が行って政府の代表だと言っても、それは相手からなめられてしまう。恐らく、政府としても、一定程度権限を与えて政府の代表団を派遣したんだと思います。
そこで、なぜ、個別の情報が出ないのにそのまま十時間も他の話題も含めて聞き続けて、北朝鮮の言い分を聞くだけで帰ってきたのか、この状況と、それに対して、大臣ですか、政府の認識をお伺いしたいと思います。