宮沢洋一の発言 (経済産業委員会)

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○宮沢国務大臣 まず、ピケティの話ですけれども、私が最初その話を聞きましたのは、たしか昨年の五月の終わりか六月だったと思いますけれども、日本銀行の幹部から、今国際会議に行くとこの本の議論が大変多いんだという話を聞きまして、そこで三枚紙ぐらいで中身の説明を受けました。
 そして、彼が言うには、本の方は、ともかく長いですし資料がたくさんあって、読まなくていいですよと言われて、読んでおりません。解説本といいますか、日経ビジネスか何かで出ております、ピケティさんが新聞にずっと投稿していたものをまとめたものが非常にわかりやすいという話で、いただいたんですけれども、実はそれもまだ読めておりません。
 それで、ピケティさんの話でいいますと、いわゆる資本所得の伸び率が労働所得の伸び率より高いということですけれども、そのとき、去年の六月の段階でふっと頭をよぎりましたのは、いわゆる労働所得というのは、GDPの名目の伸び率にかなり近い数字だろうな、一方で、資本所得というのは、例えば金利の水準とか、いわゆるROEといったような水準にかなり近いんだろうなと。ここのところの日本の状況を見ていますと、足元ではちょっと違いますけれども、やはり金利の方が、ROEの方が、両方ともGDPの伸び率よりは高いという状況がかなり続いてきたな、だから何となくわかる理論だなという思いがまずいたしました。
 ただ、一方で、格差の話につながりますけれども、その後、ジニ係数等がいわゆる手取りベースで見ますとそれほど上がっていないということになりますと、例えば、千兆円を超える金融資産を一般の家庭も含めて持っているというような日本の状況というのが、アメリカなんかとはかなり違ってきているのかなという思いがいたしております。
 格差の話につきまして、私も予算委員会にずっと出ておりましたので、ずっと聞いておりました。先ほど申し上げたように、ジニ係数についていえば、手取りベースでいえばそう変わっていない、アメリカ、イギリスは違うんだというような議論があり、また、相対的貧困率につきましても、厚労省の数字と総務省の数字で違っているといったような議論がされておりましたけれども、直観的に言いまして、やはり、かなり貧しい家庭がふえてきているということは事実だろうと思います。
 例えば、足立区に生活保護の世帯が相当たくさんいるとか、それから、地元の保育の関係者と議論をしていたときですけれども、我々自民党の多数意見は、例えば、ゼロ歳児保育というものは、やはり母親が見るべきであって保育所に預けるべきではない、こういう議論をしているわけでありますけれども、そういうことを地元の保育の関係者に言いますと、正直言って、我々だってゼロ歳児保育をしたいわけじゃないんだけれども、とてもじゃないけれども育児を任せておけないような母親がたくさんいる、これをなくすわけには恐らくいきませんよという話を聞きますと、やはり、そういう大変貧しい家庭がふえてきているというのは、実感としてあると思っております。
 そういった意味で、そういう方に対する対策というものはやはり相当やっていかなければいけないんだろうと私自身は思っております。

発言情報

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発言者: 宮沢洋一

speaker_id: 4775

日付: 2015-03-20

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会