勝沼栄明の発言 (東日本大震災復興特別委員会)
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○勝沼委員 ありがとうございます。
やはり、どうしても大臣のこの間の記者会見でのお言葉だけがちょっとひとり歩きしておりまして、被災地の方々も多々誤解されているところがございますので、内閣の閣僚全員が復興担当大臣だというその内閣の中心となって、ぜひ励んでいただきたいと思います。
石巻に日和山公園というところがございます。そこからは石巻の市街地が一望でき、そして松尾芭蕉も訪れたという非常にすばらしい景勝地でございます。もうすぐ、そこの桜が満開となります。しかし、まだまだ被災者の方々の心は満開とはほど遠い状況でございます。
石巻市だけでも、応急仮設住宅に住んでいらっしゃる方は一万二千四百十三人おられます。高齢化率も上昇し、生活の不活発化、そしてストレスによる生活習慣病の有病率の増加、そして要介護の方の増加、またアルコール依存症の方も増加しております。住まいの再建、そしてコミュニティーの再建はまだまだでございます。そして、そこに行政も医療機関もなかなか追いつけていないという現状がございます。それは、ひとえに、行政職員そして医療職員の疲弊、さらには圧倒的なマンパワーの不足でございます。
さらに、そこに外から人を呼ぼうにも、今、石巻では、地価の上昇や家賃の上昇、そしてアパート、マンションの不足、生活用品の値上がりなど、生活関連費用が非常に値上がりしております。したがって、外から人を呼ぼうにも、なかなかうまくいかない。非常に悪循環に陥っております。
前を向いてどんどん進んでいる方は前に行くし、それに比べて、いまだ前を向けない方、その差がどんどん開いている。また、沿岸部と内陸部の方の復興に対する温度差というのも顕著になってまいります。
五月三十日には仙石線と東北本線がつながり、仙台—石巻間が開通するといういいニュースもございますし、いろいろな方の御努力で日常が徐々に戻ってきている、そういったところもございますが、何度もしつこいようですが、まだ復興は道半ばでございます。国民の皆様に御負担いただいている以上、無駄遣いは言語道断でございますし、そして、本当の意味で困っていらっしゃる方に手が届く、さらには、先ほど大臣もおっしゃいましたが、御自身の足で立っていただく、そういった支援がこれからより一層必要となります。
我々地元の者が一番汗をかくのが当然でございますが、竹下大臣を初め、政務三役の先生方、そして復興庁の皆様、そして委員の皆様におかれましては、常に被災者に寄り添いながらも、そっと背中を押してあげるような、そんな支援の継続をぜひよろしくお願い申し上げます。
本当はもっと言いたいことがたくさんありますし、伝えたいこともいっぱいあるんですが、時間の関係もございますので、福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律案の質問に移らせていただきます。
本改正案は、東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域の復興拠点整備において、市町村がその関連用地を取得する際、住宅地や商業地、学校地など、その用途にかかわらず、一体で全面的に買収ができ、新たに創設される帰還環境整備交付金により、その上物も整備可能となり、さらには、避難された事業者が帰還後の事業再開時に税制上の特例措置が受けられる、まさしく一つの町を復興拠点として一からつくり上げることが可能となるもので、いわば津波防災地域づくりに関する法律の原子力災害版とでもいうべきものと言えると思いますが、その認識で間違いないでしょうか。