清水忠史の発言 (法務委員会)

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○清水委員 新しい時代の刑事司法手続とおっしゃいますが、私は、新しいどころか、古くなっていっているんじゃないか、逆戻りしているんじゃないか、こう考えるんです。
 布川事件の教訓を忘れてはならない、こう考えます。桜井昌司さんと杉山卓男さんは、連日の深夜にわたる取り調べと自白の強要、無実のアリバイを求める立証責任の転換、目撃調書を初め無実を証明する証拠の徹底した隠蔽、都合の悪い部分を切り取る証拠テープの改ざん、これらにより無期懲役の有罪確定を受け、二十九年間、刑務所に入りました。四十三年後ですよ、無罪が確定したのは。
 捜査官の筋書きに沿って事件をでっち上げて、裁判所が、推定無罪ではなく推定有罪で、無実の者を有罪に追い込んだ。こういうことが二度と起こらないようにというのが真の意味での新しい捜査手法であり、新しい時代の刑事司法制度改革だと言わなければなりません。
 もちろん、捜査官にも個々に差異はあると思うんです。全ての捜査官や検察官が同様の取り調べをやっているということではないでしょう。しかし、これまで、捜査官の人権意識の欠如、そして代用監獄の留置、密室での取り調べ、弁護人は立ち会わせない、場合によっては接見も厳しく制限する、こうしたことが冤罪を生み出してきたわけです。ここは認識が共通していると思うんですが、ここを構造的に変えていくということをしなければ冤罪根絶につながらないというのが、先ほどから私が繰り返し述べている問題意識なんです。
 ところが、捜査手法の適正化、多様化と言いながら、合意制度、司法取引、盗聴捜査の拡大、これらがパッケージとして出てくる。可視化は一部だけ、弁護人の立ち会いも入らない、証拠開示手続についてはリストのみ、それも例外事由が設けられております。見直し規定があるという議論もありますが、見直すまでもなく、これら冤罪被害者の思いに十分応えるものにはなっていないと言わなければなりません。
 先ほどの小堀さんも、冤罪を生まないためには取り調べ室の全過程の可視化が最低限の条件だと述べておられました。最低でも全過程の可視化が必要だと。
 刑事司法改革の方向性というのは、やはり密室の取り調べというものを反省する、刑事手続での公開性あるいは透明性を高めるということも求められていたと考えますが、この公開性、透明性というのは、大臣が述べられている新しい刑事司法制度改革に合致するものでしょうか。公開性、透明性を高める、このことについてお答えいただけるでしょうか。
    〔柴山委員長代理退席、委員長着席〕

発言情報

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発言者: 清水忠史

speaker_id: 28303

日付: 2015-06-05

院: 衆議院

会議名: 法務委員会