保母武彦の発言 (予算委員会)

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保母武彦君 かつて、高度成長期と前後して、そのころには、地方の産業振興といえば企業誘致、私たちの言葉で言うと外来型開発、外来患者のように外から引っ張ってくるわけですね、外来型開発。それだとさまざまな問題が生じましたので、それを克服する方法として、「内発的発展論」というのを私も一九九六年に岩波から出したんですけれども、その方法はかなり各自治体で受け入れられていったんです。
 その中で、最近聞いた中で、以前の東京大学の総長であった小宮山宏さんが、日本の農村の中で断トツに進んでいるのは二つある、一つは隣の海士町と、もう一つは北海道の下川町だと。下川というのは、御存じだと思いますけれども、木質バイオで非常に進んでいます、私、また来週委員会があるので、呼ばれていますから行きますけれども。その二つのところが断トツだというのが小宮山先生の評価でして、このあたりは、もう少し全国的にいろいろなところと比較しながら、何がすぐれていて何が学べるのか、これをもっとしっかりとやらなきゃならないんじゃないかと思います。
 今説明があった将来像の問題ですけれども、これは三ページ目の第二パラグラフのあたりに書いたんですけれども、私は、いろいろ見ておりまして、最終的には、亡くなられた宇沢弘文先生は松江の近くの米子市の出身なんですけれども、この宇沢先生の書かれた社会的共通資本、これがどのように備わっているかということをしっかりとやらなきゃならないだろう。
 だから、地方創生で、もし国と地方が協力してやるとすれば、自然環境と社会的インフラと制度資本、この三つがどのように整備されているのか、でこぼこがあってもいいですけれども、そこのニーズに合わせてちゃんとできているかどうか、地域の声を聞いて足らないところを補っていく。制度資本というのはちょっとわかりにくいですけれども、これは、教育だとか福祉医療だとか、あるいは社会的な共同体だとか町だとか集落だとか、こういう社会の仕組みなんですけれども、これがやはりこれから考えていくべき地域の姿だ、あるいは応援していく社会の仕組みと言ったらいいでしょうか、ではないかというふうに考えております。
 島根県の問題は知事さんの方からの返事があったんですけれども、昔からここの地域で、開発だ、環境だ、いろいろな意見と運動がありました。その中で、最終的に宍道湖の問題で商工会議所連合会の会頭さんが言われたのは、この地域は歴史と自然を生かすべきだ、したがって自然を壊すことは許されない、こういうふうに言われたんですけれども、それぞれの地域でそういうあり方を発見するというか、住民が抱いていて、ここに住みたい、ここで死にたいと思っている、その心をどこまで掘り起こすかにかかっているんじゃないかと思います。
 以上です。

発言情報

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発言者: 保母武彦

speaker_id: 23220

日付: 2015-03-05

院: 衆議院

会議名: 予算委員会