安倍晋三の発言 (予算委員会)
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○安倍内閣総理大臣 今、稲田委員が言われたように、まさに農業は国の基であろうと思っております。委員の地元の福井県も私の地元の山口県も、日本海側の美しい田園風景を持っているわけであります。大体農地は山間にあるわけでありまして、そこで美しい田園風景を守り、地域の社会を、そして文化や伝統を守ってきたわけでありまして、こうした日本の美しい田園風景やそこで培われてきた日本の国柄はしっかりと守っていかなければならない。
しかし、同時に、農業人口の平均年齢は既に六十六歳を超えています。このままでは大切な国柄、そして田園風景も守っていくことができないわけでありまして、このTPPを大きなチャンスにしなければならない、こう思っているところであります。
農業の活性化は待ったなしの課題でありまして、安倍内閣では、農地集積バンクの創設、輸出促進や六次産業化の推進、そしてさきの通常国会における六十年ぶりの農協改革など、農政全般にわたる抜本的な改革を進めてまいりました。これによって、意欲ある担い手が地域農協とともに力を合わせて創意工夫を発揮して、地域ブランドの確立や海外展開など自由な経済活動を行うことによって、農業者の所得向上に全力投球できるようにしていくことを目指しています。
そして、今般のTPPでありますが、TPPの発効においては、多くの農産物にかけられていた関税がなくなるわけであります。これは、こちら側もそうでありますが、相手国もそうであるということを忘れてはならない、これも大きなポイントであります。
日本が世界に誇るおいしくて安全な農作物をこしらえる農家の皆さんの手間暇も真っ当に評価をされることになります。世界のマーケットは広がっていくわけであり、先ほど申し上げました日本の質の高い農産物がしっかりと評価される、自由で、かつしっかりとルールのあるマーケットができますから、そこに日本の農家の皆さんが一生懸命精魂込めてつくった農作物をしっかりとした価格で、我々政府も支援しながら、輸出を進めていきたい、このように思います。
一方で、TPPについては大きな不安を感じておられる農業者もおられることと思います。私たちは、不安に寄り添いながら、政府全体で万全の対策を取りまとめ、実行してまいります。これによって、農業を成長産業化させ、若者がみずからの情熱で新たな地平を切り開いていける、そういう夢のある分野にしていきたい、こう考えております。