2015-09-02
参議院
前川清成
我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会
前川清成の発言 (我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会)
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○前川清成君 岸田大臣、誰かが、例えば私が岸田大臣を殺そうと思って襲いかかったわけですよ。当然、正当防衛として我が身を守ることができるわけですよ。これは言わば自然権だとこの前の議論でも私申し上げました。自分の身を守るというのに、例えば隣に座っている小野さんの了解を取らないと自分の身を守れないんですか。これ、論理的に破綻していますよね。自衛のための集団的自衛権と言いながら、しかしながら、被援助国の要請なり同意が要ります、これは自衛のための集団的自衛権とは言えないんです。他衛のための集団的自衛権が昨年七月の閣議決定だろうと思います。
その上で、法制局長官に時間取られたから、最後にお尋ねしたいと思います、今日、官房長官も来ていただいているので。
司馬遼太郎さんの絶筆、「街道をゆく 濃尾参州記」、その書き出しは、智者は、その性、臆病と考えていい、その人の中の臆病が、敵の意図をそんたくさせ、情報を集めさせ、事態の本質を察しさせるかのようである、若い頃の家康は露骨に臆病だった、で始まります。
集団的自衛権を行使したら、日本はアメリカと一緒に日本を攻撃していない国を攻撃することになります。やられた国からすると、先制攻撃を受けたわけですから、当然日本を恨む。しかし、アメリカは世界一の軍事大国です。アメリカと正面から太刀打ちできる国などありません。アメリカと日本の連合軍から先制攻撃を受けた、しかし正面から太刀打ちできない、その恨みはテロとして表現されないんでしょうか。
例えば、スペイン、イギリスはイラク戦争に参戦をしました。その結果、二〇〇四年、マドリードで列車爆破テロが起こって百九十一人がお亡くなりになって、約二千人がけがをされました。二〇〇五年、ロンドンで地下鉄の爆破テロが起こって五十二人が亡くなって、約七百人がけがをされました。
集団的自衛権を行使したら、やられた国から恨みを買います。その結果、テロを企てる者が現れるかもしれない。国民の命を守るためにはこれこれの備えを怠らない、これが私は国民の命を守るべき政府の役割ではないかと思います。これまでの政府の答弁は、テロのリスクはない、自衛隊員のリスクも減ると、この繰り返しですけれども、私は、この対応は智者の対応とは言えないのではないかということをお尋ねしたかったんですが、時間が来てしまいましたので、これ指摘だけさせていただいて、私の質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。