西尾勝の発言 (国の統治機構に関する調査会)

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○参考人(西尾勝君) なかなか複雑な話なのですけれども、私が今の道州制論議に危惧をしておりますのは三点あります。
 一点目は、事務権限の移譲、国から下ろそうと思っているものをできるだけ幅広く移譲しようという議論が横行しているということです。もちろん個々の国会の先生たちのお考えはそれぞれ違うでしょうが、ある先生の過去に出された私案は、国税局、税務署も全て道州に移すと言っていらっしゃるんです。国税を徴収するような純粋の国の事務の仕事まで下ろして、それが自治体で受け取れますかということを申し上げるんですが、そういう議論まで出てくるということを恐れています。
 それから二番目は、その道州制論者の多くの方々は、現在の千七百余の市町村数でもまだ多いと、道州制になったときは市町村数の更なる削減が必要だと言っていらっしゃる方が多い。これに市町村が全部反発しています、今。とんでもないということで反対していらっしゃるということが二点目です。私もそれは非現実的だと思います。
 それから三番目、四十七都道府県を全面廃止するとおっしゃっているわけです。私、そうやって果たして関東地方とか関西地方に適切な道州の設計ができるでしょうかと。私はできないように思います。巨大な道州をつくっちゃうことになると思います。そういう意味で、そういう部分では都道府県を残す余地も認めた方が現実的なんではないかと思っています。
 そういういろいろの危惧を感じているので、現在のような動きだと反対せざるを得ないと言っているということです。

発言情報

speech_id: 118914290X00120150304_021

発言者: 西尾勝

speaker_id: 27858

日付: 2015-03-04

院: 参議院

会議名: 国の統治機構に関する調査会