佐々木信夫の発言 (国の統治機構に関する調査会)
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○参考人(佐々木信夫君) ふるさとは遠くにありて思うものというところもありまして、ふるさとに住んでいる人の思いと、ふるさとを離れてこういう大都市におられてふるさとを見る思いとは必ずしも同じではないと思うんですが、合併などの議論もそうですが、生活都市、自然都市のようなふるさと、いわゆる地域と、それから行政上の都市、これは、ある程度合理性を持って公共サービスを提供するためにどういうくくりとかサイズがいいかという話をしている行政都市と、必ずしもイコールではないんですね。
ですから、生活都市で、こういう野山とかいろんな風景をおっしゃいましたし、私も田舎がありますけれども、そういう風景はなるべく、もちろん壊すわけじゃなくて、記憶にも残るし、そういうところになるべく行ったり来たりするような、もっと言えば、住所を二つも置けるような形で、なるべく自然都市というか、そういう自分が育ったところの帰属意識はなるべく強めていく方が、強めていくようないろんな施策もあっていいし、それは大事だと思うんですね。ただ、それと、例えば区域を広げたとか行政上の合理性のために行政都市を人為的につくってきているお話とは必ずしもイコールではないと思うんですね。
一つこれから問題は、やっぱり大都市で生まれ育っている人たちが半数以上を占めてきていますので、大都市がいわゆるふるさととして、こういう大都市で育っていく人たちにどういう形で残っていくのかなと。それを、田舎に例えば何とか留学とかいう形で行ってもらうということも大事ですが、比較的古い話ですと、旧制高校のようなやり方というのはいいんですね、青春を地方の都市で送るという。それは、大都市で生まれようが何であろうが、地方の幾つかの旧制高校などで原体験で青春を送った人というのは意外とそういうところのことを大事にするという。ですから、流れが地方から大都市へ来るだけじゃなくて、大都市から地方にどういう形で、ずっと住み着けという話ではないんですけれども、体験をしてもらうような仕組みというものを考えなければいけないんじゃないかなと。
もっと言えば、大手の大学は減反をして各地方に分校を造った方がいいと。今は逆でありまして、地方会場で全部試験をして地方から人を集めてきて、某中央大学もそうでありますが、生きている状況でありまして、これはますますそういう青春は大都市でしか送らない仕組みになっていると、これが人口減に拍車を掛ける非常に大きな仕組みだと、これ是非皆さん議論をしていただきたいんですが。企業だけじゃないんですね、大学が一番大事だろうと、人を、若者を吸引している、私も責任はありますけれども。答えにならないですかね。