井戸敏三の発言 (国の統治機構に関する調査会)

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○参考人(井戸敏三君) やはり、市町村が中心になってどういう自分たちの地域づくりを進めていくかということに懸かっているというふうに思います。市町村として、機能的な連携を重視していくのか、それともその機能をできるだけまとめ上げていくような地域づくりを進めていくのか、どちらを取るのかという選択の問題だと思います。
 ただ、今まで高度成長のときでもそういうまとめ上げていくという選択をかなり取ってきたはずですが、じゃ、それが地域の過疎化を止めるとか高齢化を止めるとかということにつながったかというと、余りつながってこなかったんではないか。だとすると、今のような人口減少下において、高度成長期に取ったような同じような発想で、コンパクトというような発想で進めていくことでうまくいくんだろうかという疑念が私自身はありまして、それよりも、今のそれぞれ持っている機能を補完し合うような仕掛けを考えていった方が現実的なのではないだろうかというふうにも思っています。
 それから、ふるさとの意識の問題は、大都市のコミュニティーで育った子供たちも十分持っているんですね。震災から復興の過程におきまして、例えば神戸市などでもお祭りが再開されたんです。お祭りが再開されただけでコミュニティーの横の連携と力がすごく増しました。つまり、大都市だからふるさと意識がないんじゃなくて、大都市だからこそ逆に、そこに住んでいるその環境の中での地域愛とか、あるいは人と人との結び付きとかということをより強く認識した対応が必要になるということなのではないか、このように思っております。

発言情報

speech_id: 118914290X00320150422_053

発言者: 井戸敏三

speaker_id: 31524

日付: 2015-04-22

院: 参議院

会議名: 国の統治機構に関する調査会