井戸敏三の発言 (国の統治機構に関する調査会)

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○参考人(井戸敏三君) 平成の合併で格差が拡大したんじゃないかという御指摘は、私はかなり当たっていると思っています。
 先ほども触れさせていただきましたが、被合併地域、特に合併された役場所在地などの人の訪れ方というのを見ますと、従前、五百人から千人ぐらいは毎日役場を訪ねてこられていたのが、今や支所になって、五十人から百人、一桁減ってしまっている。ということは、周辺の喫茶店なんかもやっていけなくなるというようなことで、我々、そういう地域の振興のための県単の制度をつくったりしているんですけれども、例えば、役場が利用されていないのでボランティア団体に使ってもらうというような場合の初度調弁費なんかを助成するとか、そういうようなことまでやっていますが、なかなか十分に是正できていないというのが実情です。
 ですから、私、そのような意味からしたときに、地方創生で目指そうとしているのが、そういう地域的な格差を何とかしたいという、もし目的があるんだとすれば、人々が、そういう地域のそこに住んでいる人ももちろん考えなきゃいけませんが、周辺や都会に住んでいる人たちの知恵や交流というものをベースにした施策というのも入れていかないといけないのではないか、このように考えています。
 過去六年間ほど兵庫でも小規模集落元気作戦というのをやってきたんですが、元気になったのはそこの小規模集落のリーダーの皆さん、これは非常に元気になられましたし、活動も活発化しました。
 しかし、中心市だとか都市の人たちは、最初は交流に一生懸命だったですが、だんだん意欲が衰えてくる、今でも続いているところは多いんですけれども、というような相互交流でないところの問題点が出てきていますので、これをどう相互交流にしていくか、そういう観点で更に力を入れていく必要があるのではないか、このように思っています。
 そういうふうに考えてみますと、今回の地方創生も、地方の側だけで頑張る、田舎だけで頑張るという発想ではなくて、共にどう交流し合うかとか、連携し合うかとかという相互補完発想が必要なんではないか、このように考えております。

発言情報

speech_id: 118914290X00320150422_064

発言者: 井戸敏三

speaker_id: 31524

日付: 2015-04-22

院: 参議院

会議名: 国の統治機構に関する調査会