森田朗の発言 (国の統治機構に関する調査会)
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○参考人(森田朗君) 私自身は、地方創生が今目指しておりますのは、やはり日本の特に農村部の人口減少、高齢化が進んで、その地域社会そのものが、崩壊とは言いませんけれども、かなり衰退してきていると。それでは、日本の国土の在り方として、あるいはそこに住んでいらっしゃる方に対するサービスといいましょうか、権利の保障として問題があるのではないかと。そのために地方に頑張ってというか、力を付けていく必要があるという形で地方創生ということが行われているというふうに思っております。
しかしながら、そもそも地方が消滅という議論が出てきた背景には人口減少があるわけでして、それは一つには確かに農村部から都市部への人口の移動がありますけれども、もう一つは、より根本的な問題として、今おっしゃいましたように、生まれてくる子供の数が減ってきているということです。これは将来的に、地方創生をして都会に移ってくる人の動きというものを止めて地方にとどめておいたとしても、将来的には人口が日本全体として減ってくるということになるでしょう。したがいまして、短期的に、ある意味で、十年か二十年か知りませんけれども、地域の社会というものを維持していくために地方創生の政策といいますのはそれなりの効果があると思いますけれども、より根本的なところでは、新しく生まれてくる子供の数をどうやって増やすのか、子供を産みやすく、育てやすく、そして将来我々の社会というものを支えてくれるような人材というものをどのようにして育てていくのか、そこに多くの目を向けるといいましょうか、政策の軸足を移す必要があるのではないかというふうに思っております。
現在のところは、地方に、短期的にとは言いませんけれども、十年、二十年で地方をどうやって維持していくかという話と、長期的に人口をどのようにして増やしていくかという話が、必ずしも区別されてきちっと議論をされていないように感じます。