藤末健三の発言 (政府開発援助等に関する特別委員会)
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○藤末健三君 民主党・新緑風会の藤末健三でございます。
本日は、ODA政策につきまして、私は三つの観点から御質問申し上げたいと思います。
一つは、国連が一九九四年につくりました人間の安全保障という概念でございます。この人間の安全保障という概念は、国家が武力をもって均衡をつくり、そして安全保障、平和をつくるという概念と相互依存といいますか、補完的な関係にございまして、一人一人の人間が生活や、そして経済、そして尊厳を持って平和に暮らすことによってこの平和を維持しようという発想でございまして、私はこの人間の安全保障、私たち日本のODAの基本的に一番重要な概念ではないかと思っております。
そして、二番目の観点としまして、私はやはり憲法の前文を挙げたいと考えております。憲法の前文におきましては、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」と。全世界の国民がひとしく恐怖、暴力や戦争といった恐怖や、欠乏、学校に行けない、病院に行けない、そして食事ができない、水が飲めないといった欠乏から免れて、平和のうちに生存する権利を有すると。そして、日本国憲法の前文の最後には、「国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」とございますので、ODAにおいてもこの憲法の前文の理念、平和の理念をきちんと実現すべきではないかと思っております。
そして、三つ目の観点は何かと申しますと、やはりポストMDGsでございます。二〇一五年にこのMDGsのゴールが終わります。そして、来年からまたポストMDGsの議論が行われるという中にあり、我々がこのMDGsに対してどのような考え方を入れ、そして主導していくべきかということにつきまして、話を、議論をさせていただきたいと思っております。
まず一つ目にございますのは、この人間の安全保障及び憲法前文にあります恐怖から免れるということについてお話をさせていただきたいと思います。
人間の安全保障におきましても、人間の尊厳をどう守るかということ、そして生活を守るかということ、それは恐らく憲法の前文にあります恐怖から免れる、フリー・フロム・フィアと書いてございますが、恐怖から免れるということは非常に重要じゃないかと考えております。
ただ、今現在、ISILの議論などがございまして、シリアでの難民、今はもう二百万人を超すという議論がございますが、私はちょうど先日、パレスチナのいろんな状況を、話を聞かせていただきました。ISILの議論は、恐らく同僚の委員の方々が議論をされると思いますので、私は、このパレスチナ難民、そしてガザに対する支援の話をさせていただきたいと思います。
今、このガザにおきますパレスチナの難民、今ISILの問題で大体二百万人から三百万人の難民の方々が今シリアで発生しているということでございますが、実はそのパレスチナ難民は五百万人おられると。そのうち五十万人が子供たちでございまして、教育も非常に十分に受けられず、また食事や病院に行けないという状況にございます。
我が国は、岸田大臣始め外務省の方々、そしてJICAの方々を始め、また様々なNPOの方々が努力をいただき、このガザの支援、パレスチナ難民の支援をずっと続けていただいているという状況でございまして、特に国連の機関でありますUNRWAにおきましては、日本人職員が三名おられ、特に保健局、医療部隊においては清田先生という方がトップでいろいろ活動されているというふうに聞いております。私が聞いて非常に驚きましたのは、日本にあります母子手帳を今パレスチナ難民の中で普及して、何と普及率が今一〇〇%になったという報告を先々週教えていただきました。
また、我が国は、先ほど申し上げましたように、子供たちが五十万人ほどいるという話でございますけれど、今このUNRWAが雇用している教師の数は二万人ということなんですね。実はUNRWAが全体で三万人いる中、二万人が教師をしている、子供たちのために活動をしているということでございまして、我が国は教育に対しても大きな支援を行っているという状況でございます。
また、政府のみならず、ボランティア、あとNGOの活動などを聞いていますと、日本のたこを、現地でたこ揚げをやって、日の丸が付いたたこを揚げていただいたり、またゆめポッケといいまして、子供たちが自分たちでポシェットを編んで、その中にいろんな日本のおもちゃや文具を入れて難民の子供たちに送るというそういう活動とか、あとは文化交流などいろんな活動がございます。
今非常にシリアの難民がいろんな脚光を浴びている中で、私はやはり引き続きこのパレスチナ難民の問題を我が国として取り組むべきだと考えておりますが、外務大臣のお考え等につきましてお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。