甘利明の発言 (内閣委員会)
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○国務大臣(甘利明君) アベノミクスは三本の矢から構成をされているのは御案内のとおりであります。一の矢が大胆な金融政策で、二の矢が機動的な財政政策で、三の矢が成長戦略であります。
一の矢と二の矢というのは即効性がありますから、実行すれば効果がすぐ出てくると。三の矢というのは、成長戦略でありますから、すぐに効果が出てきているものもありますけれども、しかし、設計をして、それを制度改革をして実行していくという部分が多うございますから、どうしてもタイムラグがあるということは今までもお話をしてきたとおりであります。
その中でも、具体的に今日まで三本の矢の実績はどういうことがあるのかというお尋ねでありますけれども、よく言われるのが、有効求人倍率は二十二年ぶりの高水準であるとか、あるいは、賃上げは昨年は平均二%以上、これは過去十五年間で最高値であると、そして今年はそれを更に超えていく回答が今のところ出てきているとか、あるいは、企業の利益、売上高利益率でいうと、統計を取って以来ですから六十年間で最高値であると、それが更新されつつあるとか、あるいは、倒産件数が一万件を下回るのは、これは二十四年ぶりの数字になっているとか、確実に好循環というのは生まれつつあるわけであります。三本目の矢は時間が掛かると申し上げましたけれども、スピード感を持つということが必要であります。
成長戦略の中でも、既に実行できていることは幾つもあります。例えば、投資家にとって一番関心が高いのは経営の透明性であります。コーポレートガバナンスを強化せよと。具体的に言えば、独立社外取締役を導入をして、外の目で経営をしっかり監視できるようにせよという指摘がありました。これは、具体的に二〇一三年に独立社外取締役を選任している企業四七%が一年後には六一%になっております。
もう一方で、投資家に短期的視点ではなくて中長期の視点も持たせるべきであると。つまり、投資家は利ざやをかすめ取るような投資ではなくて、企業価値を高めていく投資という認識を投資する側にも持ってほしいと。これは日本版のスチュワードシップ・コードということであらまほしき投資家像というのを定めておりまして、これを受け入れる機関投資家が百以上になっているということも報告をされています。
あるいは、保育の受皿を確保する、女性の経済社会進出に貢献していく。二年で女性の就業者数が九十一万人増加をいたしております。
あるいは、地方という御指摘がありました。地方の主力産業は一次産業と観光業であると、よく言われることであります。来日外国人数というのは、八百万人台後半から一年目で一千万人を超え、二年目では千三百四十一万人に増えていると、五百万人ぐらい増えてきているわけであります。二〇一三年から二〇一四年のカレンダーイヤーでいう訪日外国人数が増えた経済効果というのは六千億円というふうに言われています。これを更に地方展開をしていくというプランも今作っているところであります。羽田の発着回数を三万回増やしたとか、東南アジアを中心にビザ要件を緩和したとか、いろいろなことをやっています。それから、外国語表示を増やした。
これからは、総理が五項目を改善すると。地方空港へのビジネスジェット乗り入れを容易にするとか、あるいは無料WiFiを各地に整備をしていくとか、いろいろな項目を挙げられました。そうやって更に加速をさせていくということも今企画中でございます。そういう一例を挙げた既に成果が出ているわけであります。
申し上げましたように、成長戦略というのは日本の成長力を高めるための言わば構造改革パッケージでありまして、申し上げましたように法律の改正が必要である。これは既にもう数十本の法改正をいたしました。いよいよ実行に入っていくわけであります。ある程度のタイムラグはありますけれども、新たな市場、ビジネスチャンスを多く生んでいくということを引き続き取り組んでいきたいというふうに思っております。