無藤隆の発言 (文教科学委員会)
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○参考人(無藤隆君) 移行期というときに、現実に今、小中の一貫なり連携の学校でなされているのは、比較的極めて短期な部分、短い部分だと思います。つまり、小学校六年の三学期と中一、一学期についてのつなぎをいろんな形で工夫するというのが増えてきていると思います。
例えば、小学校六年生が中一の授業に参加する、あるいは中学一年生が小六の授業に参加して指導的役割を果たす。あるいはある種の授業は、小六、中一、一緒でもできる総合的な学習のようなものだと一緒のチームになる。それとともに、先生方が乗り入れて、例えば小学校の先生が、全面的には免許を持っていないと駄目ですけれども、部分的なチームティーチングはできますので、そういう形にしながらお互いを理解していくという意味での移行的な取組というのが増えてきていると思います。
これは、それらを実践している学校によると、特に教師側にとっては互いの指導のやり方を深く理解できる意味でプラスであると。それから、特に小学校六年生にとっては、中学校の具体的な勉強のやり方とかそのための準備とか気持ちの切替えができていいというような傾向が出ていると思います。
私が申し上げているのは、そういうことはもうどんどん進めてほしいと思うんですが、更に加えて、もし義務教育学校のような制度的な切替えができれば、例えば小五から中一のような三年間、あるいは小六から中一の二年間、もっと短い、小六の半ばから中一の半ばが可能か分かりませんけれども、そういった形でのもう少し長い移行期です。そうすると、もうむしろ移行期の学校というか、そういうことを義務教育学校の九年間につくるようなものだと思うんですけれど。
これは、私は、典型的には小五から中一は思春期の変化する時期でありますので、そういう意味での、子供たちの心身のかなり大きな動揺というのを支えながら中学校の新たなスタイルの学習に持っていくという意味の指導の在り方をもっと本気で考えた方がいいと。これがなかなか、私はその辺りが研究者として専門に近いものですから、私が関わっているところで何とかと思うんですけれど、今の小学校六年、中一という制度的な明確な区切りがあるところでそこまで踏み込むのは非常に難しいという意味で義務教育学校に期待しているところがあります。
以上です。