佐貫浩の発言 (文教科学委員会)
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○参考人(佐貫浩君) 実は、小中一貫教育の目標として学力を上げるということが基本的に書かれています。ところが、品川でどうなっているかというと、教科担任制、期末テスト、早習カリキュラム、こういうものを小学校の六年生、五年生に下ろすというのが小中一貫カリキュラムの基本になっています。そうしますと、中学的な矛盾が実は小学校六年生、五年生に下りると。私は、これを皮肉って小五プロブレムが起こるというふうに言っているんですが、そういう形では問題は解決できないだろうと。したがって、小中一貫という形でこの学力問題を解決する特別な手だてがあるとか、それから中学校的な困難を克服する方法があるとかいうふうに言うのは、私は根拠がないというふうに思っております。
もう一つは、これを解決していく根本的な問題は、丁寧に子供たちに働きかける教師の条件や力量が確保されるということです。
先ほども言いましたが、教師の余りの多忙性があり、そして今、学力テストで点数を上げないとその学校は駄目だという形で、指標が結局学力だけになってきます。しかし、思春期を本当の意味で乗り越えるためには、人間関係だとか自分自身が主体として新しい世界をつくっていく、そういう自信だとか、こういうものがあって初めて自分で勉強しようとか、ほかの友達とも一緒にやっていこうとか、こういう人間的意欲が形成されるわけですから、そういう意欲を形成することで思春期を乗り切り、本当の意味で新しい学習に対する意欲を形成していく、この総合的な教育のありようを今根本的に考えていくことが必要だというふうに思います。