磯崎仁彦の発言 (本会議)
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○磯崎仁彦君 自由民主党の磯崎仁彦です。
私は、自由民主党、公明党を代表して、山崎議長不信任決議案に対し、断固反対の立場で討論を行います。
そもそも、この不信任決議案は何を意味するものでありましょうか。
山崎議長は、我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会の採決を受け、議事日程を取りまとめる議院運営委員長の判断も確認をし、本会議の開会を決定したものであります。この間、議長の手続に何の問題もありません。
平和安全法制の目的は大きく二つあります。
一つは抑止力強化、すなわち日本の安全をより確実にするため、他国が付け入る隙を防ぎ、あらゆる事態で国民を守れるようにするものです。
二つ目は国際協調、すなわち国際協調によって世界の平和と安定に貢献する、日本の孤立を避け、国際連携によって平和をもたらす、国際社会が一致団結して取り組んでいる事態に自衛隊が安全に活動できる場所において後方支援を行うというものです。
今必要なのは、戦争ができる国になるというレッテル貼りに終始するのではなく、日本の危機を今いかに減じていくのかという現実の政策論であります。法案が衆議院に提出されてから四か月のうちにも、中国の海洋進出など、我が国を取り巻く環境が悪化してきたことを与野党問わず私たち国会議員は直視しなければならないと思います。
今回の平和安全法制に関する特別委員会は、野党各会派の質問時間を十二分に取って、参議院でも百時間を超える審議を行っており、また地方公聴会も横浜で開催をし、委員会所属の各委員が真摯に平和安全法制の審議に取り組まれ、その結果、委員会において採決をされたものであります。これらを受けて本会議を開催することがどうして議長不信任につながるものでしょうか。まさに、法案の成立を阻止するためあらゆる手段を講じるとする理不尽極まりない決議案であります。
委員会で十分な質疑を経て可決した法律案が本会議に上程をされ成立に至るのは議会運営の基本であり、この過程に異議を唱える行為は議員自らをおとしめるものと断ぜざるを得ません。
我々参議院は、多様な人材が集まって充実した審議が行われ、院も内閣もいい意味で緊張関係を保ちながら誠実な議論の積み重ねが行える良識の府でなければなりません。良識の府としての参議院の在り方を考え、参議院の役割を果たすためにも、熟議の後に決めるべきときは参議院で決めなければならない、これが民主主義のルールであります。
また、山崎議長は、一票の較差のため、選挙制度の見直しにも取り組まれ、平成二十五年九月、議長の下に選挙制度の改革に関する検討会、選挙制度協議会を設置しました。参議院として鋭意検討を進め、各会派の議論を見守り、注視し、その結果、今国会で公職選挙法の改正が成立したところであります。
参議院議員の選挙制度の改革という重大かつ各人の考え方が異なる問題について、山崎議長が、強い責任感を持ち、誠心誠意かつ真摯に取り組まれたことは衆目の一致するところだと確信をいたします。改正された公職選挙法の附則にも、選挙制度の抜本的な見直しに当たっては参議院の在り方を踏まえて行うべきものとされており、今後、山崎議長の下で参議院改革の議論が進んでいくものと思っております。
山崎議長は、昭和五十年に大野市議会議員初当選以降、県議会議員にも当選をし、そして、誠実かつ温厚な性格から、県議会副議長、議長、そして参議院では、議院運営委員長、さらには副議長、議長という議会の要、議会の顔となる役職を次々と担ってこられました。この類いまれな経歴からも、山崎議長が常に民主的な手続を重んじ、公平無私な議会運営に努めてこられたことは誰もが容易に理解できるところであろうと思います。
山崎議長は、大野市議会議員、福井県議会議員を経て参議院議員になられてから、常に、参議院はいかにあるべきかを考え続けてこられました。議院運営委員長時代には、公式派遣で訪れたオーストラリア議会で体験をされた議会教育プログラムにも心を動かされ、参議院への導入を決断されました。民主的な手続に基づく議論の重要性を一人でも多くの子供たちに感じてほしい、そういった思いの表れでありました。山崎議長の思いは、現在の参議院特別体験プログラムとして結実をし、年間六万人を超える小中学生が実際の審議に即した立法過程を体験をしておられます。
このように、国権の最高機関たる参議院の向上のため御尽力をされてこられましたことは、ここにおられる満場の議員全てが認めておられることと確信をするものであります。党派、会派を超えて熱心に参議院の改革に取り組んでこられた山崎議長に対する不信任決議案は、平和安全法制成立阻止のための一手段にすぎないものであります。かような方便を弄する一部野党議員の猛省を求め、権威ある本院議長にこのような言いがかり、無礼千万としか言いようのない決議案は、良識の府にいる参議院議員の良心に従い、即刻否決すべきものであることを訴え、反対討論といたします。
ありがとうございました。(拍手)