武見敬三の発言 (予算委員会)

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○武見敬三君 この二十一世紀というのは、アジア太平洋の海洋において米国と中国が各々の勢力圏の確保をめぐり深刻に対立する構図というのが予見されます。二十世紀だと、冷戦というのは、ヨーロッパ大陸という地上でその対立の構図というのが構成されてきたわけでありますけれども、どうも二十一世紀の超大国間の対立の構図というのは、海をめぐってこれから起きてくるということが予見されるようになりました。ただ、他方において、経済的には米中両国間というのも相互的に依存関係というのは深まって、そしてまた協調する構図というのも予見されるようになる。
 冷戦とは異なる複雑な対立と協調というのがもう入り交じった国際情勢の下で、民主主義と自由という共通の価値を持つ米国との同盟関係を強化して、そして抑止力を高めて、危険な軍事的膨張主義にはしっかりと歯止めを掛けるために、この平和安保法制というものを整備するのは私はもう喫緊の課題だと思っております。
 そしてまた、自由貿易を原則としたTPPを実現をして、米国のアジア太平洋における経済的プレゼンスというのを確保して、そして中国経済を自由貿易の原則の下にしっかりと共存せしむるということで、このアジア太平洋の軍事、経済などの主要分野において安定した勢力の均衡を達成することを外交・安全保障政策の目標とすべきだというふうに考えています。
 こうした時代状況というのは、必要なときにはその抑止力を強化してきちんと対峙するという姿勢を示さなければならないし、また平素は経済的な協調をきちんとつくり上げていく、そういう平和主義を基調とした政策をきちんと組み立てていかなければならない。そういう意味で、もう極めて冷戦の時代のような戦争か平和かといったような単純な二分法論的な見方ではとても対応できなくなるというのがこの二十一世紀の最大の特徴だと思います。そのことをまず国民にきちんと御理解いただくことが大変に重要だというふうに考えるわけでありますけれども、総理のお考え、いかがでございましょうか。

発言情報

speech_id: 118915261X02020150824_008

発言者: 武見敬三

speaker_id: 849

日付: 2015-08-24

院: 参議院

会議名: 予算委員会