岡田直樹の発言 (予算委員会)

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○岡田直樹君 北朝鮮の行動というものが、軍事的な緊張感をぐっと高めておいて、そしてぎりぎりのところで寸止めにする、いわゆる瀬戸際戦術であるという見方もございますし、これが大規模な軍事演習にすぎないのではないかという、そういう見方もあるけれども、私は、先ほど大臣が言われたように、やはりこれは極めて懸念すべき事柄であって、緊張状態、決して油断はできないと思うのであります。今回のような軍事的な緊張は今後繰り返し発生し得るし、またエスカレートするおそれもあると思っておりますので、外務あるいは防衛当局におかれては慎重に注視を続けていただきたいと思っております。
 私、新聞記者を以前しておりまして、平成九年、十年と北朝鮮に渡って取材をいたしました。これが本当に驚くべき軍事独裁国家であるということを肌で感じた経験を持っております。
 当時も代替わりの時代でありまして、前の金正日は、父親の金日成が亡くなったその喪に服すと称して三年間全く姿を現さない謎の指導者として世界に不安を与えていた、そういうことを思い出すわけでありますが、しかし、当時と比べても、今の三代目の金正恩という若い指導者は更に危うさを感じるところが私はございます。次々と自国の要人を処刑をするというような、まさに恐怖政治と言うしかない、力でもって国を抑え付けようとしている、独裁体制を維持しようとしている、こういう北朝鮮の内部を締め付けるために韓国やあるいは日本に対して矛先を向けてくるおそれも否定できないと、そのように考えているものであります。
 また、核実験、先ほどもお話がありましたけれども、核実験や弾道ミサイルの発射を行うことによって軍事力を誇示し、また北朝鮮の彼らなりの国威を発揚しようとする、そういう可能性もあると思っております。
 今回感じたことは、朝鮮戦争は決して終わっていない、休戦をしているにすぎないということでありまして、朝鮮半島有事というものは、これは関係各国がその立場を超えて未然に外交的に予防をすべきもの、先ほど外務大臣、自制を求めるというふうにおっしゃいましたけれども、その一方では、万一の場合の暴発に備えて安全保障上の対策も、これは日本の国として万全を期しておかねばならないと私は確信をいたしております。
 今まさに平和安全法制がこの参議院において審議をされている、そのさなかに生じた今回の朝鮮半島の緊張状態。私は、決して過剰に危機感をあおるものではございません。しかしながら、同時に、決してこれを見過ごすことはできない、このように考えております。
 中国のこともしかりでありまして、東シナ海、南シナ海における拡張主義、これが資源獲得の目的以外にも、やはり今の中国の経済あるいは国民生活への不安とか不満を外に向けて、対外進出、ナショナリズムに置き換えようと、転嫁しようという意図もあるんじゃないかと思っております。
 特に、今回の朝鮮半島問題に対する安倍総理の御所感をお伺いし、また、日本国民及び東アジアの平和を、安全をしっかり守っていくのだという決意を改めてお伺いをしたいと存じます。

発言情報

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発言者: 岡田直樹

speaker_id: 6015

日付: 2015-08-24

院: 参議院

会議名: 予算委員会