木下智彦の発言 (経済産業委員会)
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○木下委員 突然のお話でもちゃんと対応していただきまして、ありがとうございます。
ちょっとあれなんですけれども、三菱自動車さんというと、私は前の仕事で海外に相当いましたので、三菱という名前はトヨタさんと並んで日本の車の代名詞、そういうふうに言われるような会社です。そういったところで、こういう話があったときには明確な対応を望んでおりますので、国としても、そういったことをぜひ進めていっていただきたいなと思います。
ちょっとついででお話しさせていただきますと、三菱自動車さんは以前にもそういういろいろなお話があって、会社が相当大変な状態になった中、立て直しをされ、今回、相川社長、技術屋の生え抜きの方が社長になられて、非常に思い切った戦略を立てられて、車の車種なんかも相当絞られて、今までの三菱の看板から変えていこうというふうにされていたやさきにこういうお話があったので、私としても、全く関係はないですけれども、非常に残念だなと思っております。
そのときに思い起こすのは、実は、私も前にサラリーマン時代が二十年近くあったんですけれども、その会社が、私が在職中に不正行為を何度か連発いたしまして、一度会社が相当大変なことになりました。
その際に、十年ほど前なんですけれども、皆さん御存じかもしれませんが、鈴木宗男先生の北方四島に関する自家発電設備の入札疑惑であったり、それから、東京都を中心としたDPF、ディーゼルエンジンの排気ガス規制に対応する装置のデータ読みかえというふうな話があって、そういった不正があった企業に勤めておりました、名前は三井物産というところなんですけれども。
そのときに、会社は相当騒然として、その中で、当時の社長は槍田さんとおっしゃる方なんですけれども、とにかく会社を立て直していこうと。その中で、会社の中で、私の手元にあるんですけれども、寺島実郎さんが編さんの責任者になられまして、「三井物産のこころ」という本を出した。
何が書いてあるかというと、今から百四十年ぐらい前の、三井物産がつくられたときの益田孝さんのお言葉であったり、その他歴代の社長のいろいろな思いが詰まっている。その中で、どういう思いで会社を起こし、そして、どういう思いで仕事をしていくかということが相当書いてある。
これを全社員に配って、読みまして、しかも管理職になるときの研修などでも、こういった話をもとに相当ディスカッションをする。よい仕事とは何かということをしっかりとたたき込んで会社を再生してきているという状態にあって、それを見ていて、三菱自動車さんも一回こういうことがあって、また二回目、今度立て直すのは相当大変だと思います。
その中で、政府として、やはり見守っていくこと、指導していくことはたくさんあるんだ、当然罰するところもなきゃいけないとは思うんですけれども、そういったところも含めて、御指導を大臣としてもしっかりとやっていっていただきたいなと思います。
大分長い時間お話をさせていただきましたが、では、本題の方に入らせていただきます。
これもそういった話の一連で、シャープの買収のお話を少し取り上げさせていただきたいんです。
今回のシャープ買収、台湾の企業の鴻海のことについて、大臣もいろいろと御発言されております。記者会見なんかでもいろいろお話をされているんですけれども、去る二月二十六日の会見で、記者が、大臣もかねてから日本の液晶には競争力があると認識を示されてきましたが、その競争力を維持するために企業や政府はどう取り組むべきか、こういう聞き方をしているんですね。
でも、これは大臣に対して言うわけじゃないんですけれども、記者さんももう少し考えた方がいいんじゃないかなと思うんです。なぜかというと、大臣が言われたという言い方をされていますけれども、日本の液晶の競争力が今あるのかというと、実質、私はもうないと思っているんですね。本当にあるのは何かというと、あるのは、技術的な競争力をもう一度発揮できる時期が来るかもしれない可能性があるだけだ、私はそういうふうに認識しているんです。なのに、定例の会見だと思うんですけれども、大臣に対して記者がこういうふうな話をするというのが、私はもう信じられないんですね。
そこで、大臣にちょっとその辺の御認識を、この液晶事業をどういうふうに思われているのかということをおさらいとしてお話しいただければと思います。