野田聖子の発言 (災害対策特別委員会)
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○野田委員長 これより会議を開きます。
災害対策に関する件について調査を進めます。
この際、去る二十三日、平成二十八年熊本地震による被害状況等調査のため、熊本県に委員派遣を行いましたので、派遣委員を代表いたしまして、私から調査の概要について御報告申し上げます。
派遣委員は、自由民主党の大見正君、工藤彰三君、務台俊介君、望月義夫君、民進党・無所属クラブの神山洋介君、重徳和彦君、公明党の濱村進君、日本共産党の堀内照文君、おおさか維新の会の河野正美君、そして私、野田聖子の十名であります。
また、自由民主党の坂本哲志君、公明党の江田康幸君が現地参加されました。
なお、全行程において参議院災害対策特別委員会と行動をともにいたしております。
今般の平成二十八年熊本地震により、四十九名の方がお亡くなりになり、いまだお一人の方が行方不明のままとなっております。また、余震が続く中、数多くの方が避難生活を続けており、災害関連死と思われる方も二十名に及ぶなど、事態は深刻な状況にあります。熊本都市圏、阿蘇地方を中心に多数の家屋倒壊、大規模な土砂災害が発生し、その影響は熊本のみならず、全国の企業活動にも支障が生じました。熊本県の基幹産業である農林水産業にも大きな被害が生じ、さらに、熊本城や阿蘇神社といった文化財にも重大な被害が発生しております。
ここに改めて、今般の地震により、とうとい命を失われた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に衷心よりお見舞いを申し上げます。
それでは、調査の概要について御報告いたします。
初めに、南阿蘇村の阿蘇大橋崩落現場で長野南阿蘇村村長より被災の概要について、また国土交通省九州地方整備局より復旧作業の状況等について説明を聴取し、現地を視察しました。
阿蘇大橋は、昭和四十六年に供用が開始され、九州中央部を貫く国道五十七号と南阿蘇村を結ぶ交通の要所でありましたが、四月十六日の本震により発生した大規模な土砂災害により崩落しております。現在は、土砂災害が発生したのり面がこれ以上崩落しないよう、無人重機の遠隔操作による対策工事を行っており、復旧には相当の時間を要するとのことであります。
次いで、益城町で家屋等建物の被災の状況について説明を聴取し、現地を視察しました。
二度にわたる震度七の地震により、千二十六棟の家屋が全壊し、町の人口の一割近い三千人を超える方々が避難生活を余儀なくされております。現在は、六月中旬より仮設住宅に入居が開始できるよう、建設を急いでいるとのことでありました。
次いで、熊本市の熊本市民病院で大西熊本市長ほかより同病院の被災の状況について説明を聴取し、使用中止中の病棟を視察しました。
高度医療が必要な新生児が全国から集まる日本有数の総合周産期医療の拠点病院でもあった熊本市民病院は、本震による被災後、入院されていた方々全員に転院もしくは退院いただき、現在は外来診療のみを行っています。平成三十年度に移転、再建するとのことでありますが、移転までの間の業務については、現在、建物の被災の状態を診断しており、その結果を受けてどこまで再開できるかを判断したいとのことでありました。一方で、高度な技術を持った医療従事者が他の施設へ流出してしまうことが懸念され、施設の復旧だけでは終わらない病院の再建に当たっての大きな課題となっているところであります。
次に、熊本県庁におきまして、まず、政府の非常災害現地対策本部を視察し、その後、県庁内の会議室におきまして、蒲島知事から復旧復興に係る特別な財政措置等のための特別の立法措置等について要望を受けた後、熊本県の被災状況、対応状況、復旧状況等について説明を聴取し、迅速な罹災証明書の発行、トレーラーハウスの活用、土砂災害への対応、被災者向けの多様な住宅施策等について意見交換を行いました。
最後に、熊本城の被災状況について熊本市より説明を聴取した後、現地を視察しました。
特別史跡である石垣、十三棟の国指定文化財、天守閣等多くの復元建造物等が被害を受け、その復旧には多大な費用と期間を要するので、国による復旧体制の構築と事業実施を要望したいとのことでありました。
以上が調査の概要でありますが、今般の一連の地震による熊本県の被害はまことに甚大であり、早急な対策の実施が必要であると強く認識いたしました。当委員会としても、同一地域で連続して発生する大きな地震への対応のあり方、余震が続く中での被災者支援のあり方などの課題に対して積極的に取り組んでいく必要があると痛感した次第であります。
最後になりましたが、今回の調査に御協力をいただきました皆様に心から御礼を申し上げまして、報告とさせていただきます。
この際、お諮りいたします。
派遣地からの要望事項につきましては、これを本日の委員会議録に参照掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕