櫻井眞の発言 (財務金融委員会)
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○櫻井参考人 お答えいたします。
このたび辞令交付を受けまして、日本銀行審議委員に就任いたしました櫻井でございます。
先生の御質問、どのような基本的な考え方を金融政策に持っておるかということでございますが、日本銀行は、御承知のとおり、大変長きにわたるデフレ脱却というものを目指して二%の目標というものを掲げました。これまでの三年間で、私はある程度成果が上がっているというふうに考えております。これは、先ほど黒田総裁が申し上げたとおりの、雇用であるとか企業収益といったところでもわかるかと思います。
ただ、委員御指摘のとおり、やはり二%の物価安定目標というものが今のところ達成はできていない、道半ばだというふうに思っております。特に現時点では、世界経済の成長の減速、下振れというのがありまして、そのリスクがあるのか、また、一年前とか半年前に比べれば高まっておるということで、このような時期に審議委員に就任するということで大変責任が重大であるということで、身が引き締まる思いがしているというのが本音でございます。
あと、これからどういうふうに政策委員会に参加していくかということでありますが、私、これまで、国際協力銀行その他でいろいろと研究調査という仕事をしてまいりました。そのときの経験、知見というものを十分生かして政策委員会にしっかりと自分の意見を述べさせていただいて、金融政策を円滑に、日本経済のために実施していくというのに参加していきたいと思っております。
それから、アベノミクスに関する評価ということでありますが、御承知のとおり、アベノミクスは三本の矢ということで始まりました。アベノミクス自体は、これまでの長い停滞から見れば、大きなレジームチェンジだったというふうに考えております。
その中で金融政策は、役割の分担としては、やはりデフレの脱却ということ、先ほど申し上げましたとおり、ある程度成果は上がってきていると思っていますし、また、あと、マクロ経済の景気の回復という役割だろうと思っておりますので、そこを今後も引き続き責任を全うするように頑張っていきたいというふうに考えております。
それから、あと、マイナス金利ということでございますけれども、確かに、これまで過去三年間に、比較的大きな金融政策のデシジョンというものを三回行ってきたというふうに思います。最初の、一三年の委員御指摘のとおりを四月に行われたこと、それから一四年の十月、それからこの間のマイナス金利ということの三回でありますが、やはり、私は、マイナス金利政策自体は間違っているとは思っておりません。
その大きな重要な点は、金融政策の手段をやはり数多く持つということが大事なのではないか。そうすることによって、物価目標というものを達成するためにいろいろな選択あるいは組み合わせができるのであろうというふうに考えておりますので、マイナス金利の政策についても、それなりの役割というものをそれぞれの局面でしっかりと使っていくということが大事なのではないかというふうに今考えております。
以上でございます。