柿沢未途の発言 (予算委員会)
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○柿沢委員 これが消費にどういう影響を与えるか、私自身も懸念を持っているところでもあります。
また加えて、国民が消費を拡大するためには、生活の不安、老後の不安、こういうものを解消しなければ、一千七百兆円の個人金融資産を安心して消費に回すことはできない。だからこそ、先般も、日本版ベーシックインカム、給付つき税額控除の考え方についてお尋ねをさせていただきました。こういう答えも持ち合わせずに消費税増税を強行して、消費に大きな痛撃を与えるようなことになってしまえば、それこそアベノミクスどころではない、このことを申し上げておきたいというふうに思います。
続きまして、憲法改正についてお伺いをしたいと思います。
自民党憲法改正草案について安倍総理は実現をしたいと思っているのかどうか、こういうことについてお尋ねをしたいと思っていたんですが、前段の質疑で、全部やりたい、こういうことを安倍総理の思いとして答弁していただきましたので、これは答えは求めません。自民党が決めた憲法草案ですから、自民党総裁である安倍総理がその内容を全部やりたいというのは当然のことでもあると思います。
先日、この予算委員会で麻生副総理に、かつて言った、ワイマール憲法がナチス憲法に変わった、ナチスの手口に学んだらどうかね、こういう発言について取り上げさせていただきました。
まず、そもそも歴史上、ナチス憲法なんて存在していないんです。これは麻生副総理の歴史の不勉強に基づく極めて不穏当な発言だと指摘をさせていただきました。
その上で、自民党憲法草案にある国家緊急事態条項について指摘をさせていただきました。
自民党憲法草案にはこう書いてあるんです。国家緊急事態を宣言したときには、内閣は法律と同等の効力を持つ政令を公布できる。そして、国民は国の指示に従わなければいけない。
これは、悪用すれば、ワイマール憲法四十八条に基づく大統領緊急令を乱発して、令状なしに共産党員らを逮捕、拘禁して、あっという間に全権委任法を通してヒトラーの独裁を完成させた、まさにナチスの手口を可能にするものになってしまうではありませんか。この国家緊急事態条項を、何と自民党は憲法改正のイの一番に掲げているんですよ。
私は、憲法改正、憲法の条文で見直す必要のあるものはあると思っていますけれども、しかし、こんな憲法改正なら私はしない方がましだと思いますよ。
そして、言論の自由です。これも、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」と今の憲法の二十一条には書いてあります。
そして、この憲法二十一条に自民党憲法草案は二項というのを追加して、見てください。前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害すると認めれば、結社の自由、言論の自由を制限できることができるようになる。参考までに戦前の治安維持法の条文をパネルに示しておきましたけれども、どんな結社を、どんな活動を制限するかはともかく、これはほとんど一歩手前じゃありませんか。
もう一度言いますけれども、私は、こんな憲法改正ならば、やらない方がよっぽどましだ、こういうふうに思いますよ。
今、放送局のジャーナリズムの自由を国家権力により侵害するかのような高市総務大臣の言動が非常に危険視されています。私自身も記者出身のジャーナリストの端くれとして、殊さら、不偏不党に反したら処分だ、停波だ、一つ一つの番組もチェックする、こう言い立てる高市総務大臣に異様なものを感じてまいりました。
とうとう日本を代表するジャーナリストが怒りの声を上げました。ごらんください。高市氏の電波停止発言に対する抗議会見。声明文を抜粋していますけれども、私たちは怒っている、高市総務大臣の電波停止発言は憲法、放送法の精神に反している。
田原総一朗さんはこう言っています。高市発言は非常に恥ずかしい発言で、こういう恥ずかしい発言をしたら直ちに全テレビ局の全番組が抗議をすべきだ。
そして、NEWS23のキャスターを降板する、まあ、させられたのかもしれませんが、岸井さんは、憲法の精神あるいは放送法の精神とか目的を知らないで発言をしているとすれば大臣失格、もし仮に知っていて曲解をしているのであれば、言論統制に進みたい、こういう意図があると思われても仕方がありませんと言っています。
そして、鳥越俊太郎さん。私はこれはある種の恫喝だと思いますよ、安倍政権側からのメディアに対する恫喝、おどしです、いつでも電波をとめられるぞ、変なことするなよ、こういうことじゃないですかと。
私自身が記者とはどういう仕事か教わった、研修の先生だったNHK出身の池上彰さんも、国が放送局に電波停止を命じることができる、まるで中国政府がやるようなことを平然と言ってのける大臣がいる、欧米の民主主義国なら、政権がひっくり返ってしまいかねない発言です、こういうふうにおっしゃっています。
田原さん、岸井さん、鳥越さん、そして池上さん、彼らは、野党の政権批判の印象操作にたやすく引っかかるようなやわな人たちではありませんよ。それが、安倍政権の言論の自由に対する姿勢をこれだけ危険視しているんです。
この高市氏の電波停止発言に対する抗議会見に対して、安倍総理、どういうふうに受けとめられますか。