上園昌武の発言 (環境委員会)
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○参考人(上園昌武君) 今の山岸さんの話にちょっと引き付けてお話ししたい点があります。
一つは、今、家庭部門あるいは業務部門での排出に関してなんですけれども、私のプレゼンのところで直接排出というものと間接排出という二つ指標を出しているんですが、御存じのとおり、間接排出というのは、日本で非常に特有のデータだと思うんですけれども、電力、発電所のCO2を組み込んだ形の排出量ということで、直接排出でいうと家庭部門というのは日本では五%程度にすぎないんですけれども、間接排出になると電源の排出量が増えてくるということで一二、三%ということになります。
つまり、先ほど山岸さんが言われたように、家庭で幾らCO2を減らそうとしても、間接排出という指標で見ていると、電源のところを変えないと結局CO2が減らないということなので、結局エネルギーのシフトをどう進めていくかということの視点、これが非常に重要になるかと思います。
それと、もう一つ申し上げたいのは、この家庭・業務部門のところで、特にCO2を減らしていかなければいけない、減らす余地が大きいというのは建物のエネルギーを減らしていくという観点だと思います。もちろん電気機器類の省エネ化ということも進めなければいけないんですが、建物の熱エネルギーですね、暖房や冷房を含めたもの、これを減らしていくということが日本では非常に遅れていると思うんですね。
私自身、北海道で育ちましたので、冬でも家の中というのは暖かいものだという感覚があるんですが、本州の方に移ってくると、非常に寒いなというのが実感としてあります。いかにこの断熱を進めていくかということが、結局建物の中で消費するエネルギーが大きく減ると。それを例えば家の屋根であったり建物の上に太陽光パネルを載っければ、トータルの収支でいうとエネルギーをゼロにしていくことができるということなんですね。
ですから、国民運動というふうにすると、私たち自身がいろんな節電等をしなければいけないという観点がどうしても出てくるんですが、実は、ハードのところを大きく省エネ化を進めるということは、ゼロエネルギーの住宅であったりビルというのがありますけれども、そこで過ごす人たちの快適性であるとか生活の質を向上させるという点がなかなかこれが伝わっていないのではないかと思うんですね。どうしても国民運動、省エネ運動というふうになると非常に面倒だなという、そういう感覚が多くの人持っているかもしれませんが、決してそうではなくて、生活の質を向上させるんだという点をもっと盛り込んでいく、そういう工夫は必要なんじゃないかというふうに思います。
以上です。