上園昌武の発言 (環境委員会)

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○参考人(上園昌武君) 日本の評価については今お二人の先生が言われたことだと思うんですが、私の方はちょっと一つ違う点を申し上げますと、日本の数値目標で、二〇一三年比であったり二〇〇五年比という数字が出てくるんですが、もう一つ国際的な評価としては一九九〇年比という指標が出てきます。そのときには、日本の温室効果ガスの削減目標というのは一八%削減ということなんですが、EUだと四〇%削減ということになるわけですが、その数字で見ると、かなり日本とEUとの差が大きいということがあると思います。
 この点については、日本の政府であったり産業界等からは、一九九〇年という基準がフェアでないという話があるんですけれども、一つ大きな点は、なぜ一九九〇年比という指標が重要かといいますと、これまでの二十数年間のやっぱり実績が出てくると思うんですね。
 経済学で出てくるのは、経済成長をするためにはエネルギーをたくさん消費しないといけない、必要であるということが言われてきたわけです。しかし、ドイツのこの間のCO2の量の推移を見ると、二〇一〇年ぐらいのところの指標、二十年間ですね、一九九〇年から比べると七%ぐらい減っています。しかしGDPは三〇%以上成長していると。しかし一方、日本の方は、一九九〇年から二〇一〇年頃まで見ると、CO2は大体一二%ぐらい増えているんだと思います。GDPも成長しているんですけれども、二〇%強成長していると。日本についてはまさに経済成長とともにCO2が増えるという関係なんですが、ドイツは経済成長もしながらCO2を減らしているという、経済成長と環境保全という関係の切離しということでデカップリングと言われるんですけれども、そういう実績があるわけですね。
 これから二〇三〇年という将来の目標になるんですが、これまでの取組の実績というものはどういうふうに評価されるのか、この点も非常に重要なポイントかと思います。
 以上です。

発言情報

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発言者: 上園昌武

speaker_id: 31957

日付: 2016-05-17

院: 参議院

会議名: 環境委員会