武見敬三の発言 (厚生労働委員会)

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○武見敬三君 共通の認識を持っていただけているということは大変有り難いことであります。そしてまた、地域包括ケアを含めて今、日本がこれからやろうとしていることに成功すると、こうしたアジアの国々にとってもいいモデルができる、だからこれを何としてでも成功させなきゃならぬということも全くそのとおりだと思います。
 ただ、日本の国が今までやってきたことが全部アジアの国にとっていいモデルになるかといえば、決してそういうわけでもなくて、日本がやった大失敗もたくさんある。例えば、それの一つが、やっぱり保険者、この保険者数三千五百もあるまま統合もせずにほったらかした。その結果として、医療情報システムの整備もままならない、そしてその保険者機能の整理統合、強化もなかなかできないで来たというのは、これはアジアの国が絶対まねしちゃいけないことだと私は思う。
 そういうときに、また多くのアジアの国が、それでも日本の医療保険制度というのは現物給付で、そしてまた、それが二年ごとの診療報酬改定で質と量が同時にうまく管理されているという、こういう仕組みに対しては大変な関心もある。また同時に、二〇〇〇年から始まった介護保険、これは今、アジアの国々も一生懸命まねしようとしている。韓国がまねし始めたけれどもまだ不十分、それからシンガポールがつくり始めた。しかし、アジアの中で介護保険、まあ曲がりなりにも介護保険と言えるようなものをつくっている国は三か国しかないですよ。
 これから恐らく多くの国が同じようなものをつくり始める。じゃ、どうしたらいいかと思ったときに、アジアの保健大臣などが日本に来られると、よく老健、老人保健局ですか、こういったようなところにもやっぱり見学に来たい、行ってみたいとおっしゃるんですね。やっぱり政策人材をどれだけしっかりと彼らが育てて、こういった高齢化社会に対応する自らの国の保健省の政策立案能力を強化するかということを真剣に考えるようになってきた。
 そういうときに、じゃ、そういう人たちを我が国政府、保険局やあるいは老健局がどこまできちんと受け止めて、協力をして、技術協力できる体制があるのかということを、私は保険局長と老健局長に聞いてみたい。

発言情報

speech_id: 119014260X02020160519_015

発言者: 武見敬三

speaker_id: 849

日付: 2016-05-19

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会