二之湯武史の発言 (内閣委員会)
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○二之湯武史君 私は、少子化の問題、それに伴う人口減少というのは我が国が抱える国家としての最も大きな課題なのではないかなというふうに考えております。当然、人口が減るということは経済の規模も縮小するわけでございますし、それに伴って安全保障、様々な分野で日本の国力が衰退をしてしまうわけでございます。大げさに申し上げれば、この日本という国家の緩やかな衰退のトレンドをどこでしっかり食い止めるのかというぐらいの、この国家の命運を左右するような非常に大きな課題が私は少子化対策だというふうに思っております。
そんな中で、様々な少子化の原因が語られるわけですけれども、具体的な問題、晩婚化でありますとか、未婚率の上昇でありますとか、様々な問題がございますが、私はもう少し大きく捉えることにしておりまして、つまり、人間として生をうけて、そして、ほかの動物ではなくて万物の霊長としてこの世に生をうけて、非常に他の動物よりは次元の高い幸せといいますか、幸福といいますか、自己実現といいますか、そういったものができるのが我々ホモサピエンスのみなのではないかなというふうに考えている中で、この日本社会というのは、特に現代の日本社会というのはそういうものを非常に感じづらい世の中になっているのではないかなというふうに思っております。
先進国でも圧倒的に長い正社員の労働時間、統計だけ見ても正社員でいえば二千時間なわけですけれども、そこに表に表れてこないサービス残業等を含めると二千三百時間、四百時間に達すると、こういうことも言われているわけでございますし、いわゆる社会的なストレスといいますか、プレッシャーといいますか、そういったものも、これは子供、大人問わず非常に社会的同調圧力の強い社会だと思います。私もそれに非常に苦しんできましたけれども、個性的な人間が生きにくい社会だと思いますし、また、職場や様々なところで非常に、横並びといいますか人間関係のストレス、こんなこともあるのではないかなというふうに思っております。
特に、昨今言われます働き方といいますか、それを抽出した概念でいいますと、やはりワーク・ライフ・バランスといいますか、先ほど私が申し上げた非常に大きな問題意識から演繹する形で、人が人らしく生きられる、そういったワーク・ライフ・バランスというものを考える上で、私はやはり企業の役割って物すごい大きいんじゃないかなというふうに思っているんです。
今回は、拠出金を拡大するという形で企業がいわゆる事業所内保育所を整備していく、こういうことなんでございますけれども、もう少し大きな、先ほど申し上げた働き方の部分とかワーク・ライフ・バランスのような部分で、これはもう大臣の政治家としての考え方で結構ですから、そういった企業が現在の少子化問題に与えている影響でありますとか果たすべき役割というようなものを、もう一度お聞かせいただけますでしょうか。