安倍晋三の発言 (予算委員会)

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○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今の山崎委員の御質問は、世界経済が大変不安になっているのではないか、日本でも市場が大きく変動して大丈夫か、こういう不安を代表して質問していただいたのではないのかなと、このように思います。
 世界経済については、基本的には石原大臣がお答えをさせていただきました。そうしたものを背景に、世界的にリスク回避の動きが金融市場で見られるわけでありまして、その中で我が国の市場も大きく変動しています。
 しかし、先般のG20の声明においても、G20が集まって世界経済がどういう状況なのかということを分析した結果、最近の市場の変動の規模はその根底にある世界経済の現在のファンダメンタルズを反映したものではないという認識が示されたわけでありまして、これはまさに今私が申し上げましたように、リスク変化を求める中において市場が大きく変動しているということを裏付ける声明であったのではないのかなと、こう思います。
   〔理事岡田広君退席、委員長着席〕
 我が国の経済の実態を見れば、これはもう御承知のように、名目GDPでは二十七兆円増えました。そして、各企業は最高の収益を上げています。企業が収益を上げられていないという状況であれば、これは確かに実体経済が弱いということになります。また、雇用が増えていないという状況であれば、これはもう非常に経済が厳しいという状況でありますが、そうではなくて、雇用においても百十万人の新しい雇用をつくり出すことができているわけでございます。
 世界経済については、確かに弱さが見られるわけでありますが、全体としては緩やかに回復をしていると。先行きについても、欧米の景気回復に支えられ、緩やかな回復が続くことが期待されます。こうした中で、我が国経済の先行きについては、新興国経済や市場の動向に注視はもちろん必要でありますが、雇用・所得環境の改善が続く中、民需に支えられた景気回復が見込まれると、このように思います。
 大切なことは、先ほど石原大臣が言ったように、しっかりとデフレから脱却を果たしていくことであります。そのためにも、企業が最高の収益を上げているんですから、その収益を賃金として賃上げを行っていく、あるいは中小企業、零細企業との取引条件を改善をしていく、さらには設備投資をしていく、この経済の好循環をしっかりと回していくことが大切であろうと思います。
 特に賃上げについては、先週の未来投資に向けた官民対話において、私から、過去二年の大幅な賃上げの流れを更に進めていただきたいと経済界に対してお願いをいたしました。経済界には、この私の発言を受け止めていただき、賃金については三度目の流れをしっかり実現できるように呼びかけを継続していきたいと回答をいただいております。その回答どおり、この四月に賃上げが実現されることを期待したいと思います。もちろん、今後、成長戦略をしっかりと進めていくことも求められていると、こう思う次第でございます。
 また、中小・小規模事業者が価格転嫁ができるような取引条件の改善を図るなど、環境の整備にも政府を挙げて取り組んでいく考えでございます。

発言情報

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発言者: 安倍晋三

speaker_id: 26067

日付: 2016-03-07

院: 参議院

会議名: 予算委員会