安倍晋三の発言 (予算委員会)

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○内閣総理大臣(安倍晋三君) 土曜日に被災地福島を訪問をいたしました。三年前に安倍政権が誕生したときから、福島の復興なくして東北の復興なし、そして東北の復興なくして日本の再生はなし、この思いで復興に取り組んでまいりました。間違いなく復興は着実に進んでおりますが、まだまだ困難な生活を強いられている方々がたくさんいらっしゃるわけでありまして、皆さんに安心して暮らせる、そうした生活を取り戻すために全力をこれからも尽くしていきたいと、こう考えております。
 福島におきましては生活インフラの復旧に全力で取り組んでおりますが、JR常磐線は、常磐自動車道と並んで浜通りの復興にとって重要な交通インフラであります。私も、一昨日、この春の運転再開を待つ小高駅を訪れまして、真新しい駅の仮設ホームに立って鉄路の復旧の状況をつぶさに視察をしてまいりました。運転再開を待ちわびる地元の皆さんの高い期待を肌で感じたところでございます。一日も早くJR常磐線を開通させることで浜通りの復興を加速化させていく考えであります。
 このため、浪江―富岡間の開通時期を明らかにすることで全線開通時期を早急に示すよう、国土交通大臣に指示をいたしました。また、昨年全線開通した常磐道について、渋滞解消のため、課題のある箇所を四車線化する具体策を早急にまとめるよう、同じく国土交通大臣に指示をしており、併せて、今週中に検討結果の報告を受けることとしています。被災地の皆さんのふるさとへの思い、復興への熱意を全力で応援をするため、政府一丸となってJR常磐線の一日も早い全線開通の実現に向けて取り組んでまいります。
 安心して戻れるふるさとを一日も早く取り戻すためには、除染廃棄物を生活の現場から撤去し、中間貯蔵施設へ速やかに搬入しなければなりません。明日、関係大臣を呼んで進捗状況を聞き、一層取組を強化していく考えであります。
 世界にも前例のない福島第一原発の廃炉作業は、四十年にも及ぶ長い道のりであります。過酷な環境で手探りで進められてきた作業を安全に確実にできるだけ早く進めていく、この課題を世界の英知を結集して解決するため、浜通りに廃炉やロボットなどの先端技術を中核とした新たな産業集積を創出するイノベーション・コースト構想を推進します。一昨日、福島新エネ社会構想実現会議を今月中に設置することを表明しました。具体的検討を始めるよう、経済産業大臣に指示をいたしました。
 二〇二〇年には、福島で再生可能エネルギーから燃料電池自動車一万台に相当する水素を作る、これを福島県内のみならず東京オリンピック・パラリンピックで利用していただきたいと考えています。福島を日本中に水素エネルギーを供給する一大生産地、未来の水素社会を開く先駆けの地としたいと考えています。
 福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生はなし、この考え方の下、これからも全力で取り組んでいく考えでございます。

発言情報

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発言者: 安倍晋三

speaker_id: 26067

日付: 2016-03-07

院: 参議院

会議名: 予算委員会