伊豆見元の発言 (安全保障委員会)

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○伊豆見参考人 ありがとうございます。
 今回の制裁は六回目なのでありますが、毎回毎回、回を重ねるごとに内容はより強力な制裁案になっている、これは確かであります。問題は、それが効果があるかどうかということでありますと、基本的には余り期待はできないというのも、この過去五回と同じことが今回も言えるのであろう。
 なぜならば、ほとんどの効果のある手段というのは中国が握っているからであって、中国がどこまでそれを、我々が期待する程度までやるかどうかというと、私は、相当疑問だと思いますし、やはり中国はある一定限度以上は行わないだろうと思いますので、実は制裁として相当有効だということにはならないと思います。
 ただし、今回の十一月三十日の決議の非常に重要だったことは、初めて国連憲章の第二章第五条についての言及があったことです。
 これは何かといいますと、第二章第五条というのは、安全保障理事会が予防行動とか強制行動の対象にしている加盟国については、安全保障理事会の勧告に基づいて、総会が、その国、今これは北朝鮮を想定していますが、北朝鮮の国連加盟国としての権利及び特権の行使を停止することができる、これが第二章第五条のあれでありまして、これが初めて今回、六回目にして盛り込まれました。
 実は、こういうものは効果があるはずなんです。要するに、国際社会の中で北朝鮮を本当に孤立化させるためには、国連という組織の中で北朝鮮を孤立化させることの重要性というのは私は非常に高いと思っておりまして、今回初めてそこに手をつけることになった。これは、もし六回目の核実験を次に行った場合には、この第二章第五条は行使される可能性が極めて高いと思います。
 ただ、問題は、安保理は確実に勧告をすると思います、中国もロシアもこれについては賛成するというのは間違いないんですが、総会で三分の二の、これは重要事項指定になると思いますから、これは今までに一回も前例がないんですね、国連のメンバーに対してこんなことをやったことはないんですが、さて、ほかの国が納得してくれるかどうかなんです。もしそれができると、これは本当の意味での国際的孤立を北朝鮮に強いることになりますので、こういう新たな制裁の手段を実は今回さりげなくといいますか盛り込んでおりまして、ほとんどここは注目されていないんですが、私は極めて重要だと思います。
 どうして重要か。もう一つ、その第二章第六条というのがあります。第六条は除名があるんです。
 実は、国連憲章というのは、安保理の勧告によって総会が除名をすることができるんですね。この除名という言葉は北朝鮮に相当な効果があることは間違いないので、今、私は、安全保障理事会の制裁という面では、もちろん実質的な制裁手段を今後も強化していくべき、そして中国の役割を相当期待していくべきだと思いますが、同時に、国連全体として、北朝鮮を国連の組織から除名することもあり得るぞという、そういう本当に国際的な孤立というものをあなたたちに科せるということを示す必要があるのではないかと思っております。

発言情報

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発言者: 伊豆見元

speaker_id: 19098

日付: 2016-12-13

院: 衆議院

会議名: 安全保障委員会