道下徳成の発言 (安全保障委員会)
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○道下参考人 私も今の点では全く伊豆見先生と同感でございまして、やはり何らかの武力攻撃を行う方は、計算ができるかどうかというのは非常に重要なわけですね。自分が何かをやったらどういう結果が出るかというのが読めなければ、怖くてできない。
それで、ミサイル防衛は、成功するかどうかは我々だって知らないわけですね。それは、ある意味でバッドニュースというかあれなんですけれども、グッドニュースでもあり、相手もわからないわけです。ですから、攻撃したら、全然破れ傘ですごい被害が出るかもしれないけれども、ひょっとしたら結構、八〇%ぐらい撃ち落とされるかもしれないとなると、怖くて武力攻撃をするという決断ができないということで、非常に重要だと思っております。
また、ミサイル防衛の効果を決める要素としてはいろいろありまして、まずはやはり情報、どこから、いつ、どっちの方向に撃ってくるかというのをどのぐらい探知できるか。そして、特にイージス艦に載せているものでありますと、どこにイージス艦がいるか。角度が、いい角度で発射すると撃ち落としやすいというのがありますので。
そういう意味でも韓国との情報協力というのは非常に重要でして、やはり韓国の方にはいろいろなセンサーが、北朝鮮のすぐ近くにあるわけで、その情報がもらえるともらえないではすごく違いますので、そういう意味では、最近、日韓で締結しましたGSOMIA、包括的軍事情報保護協定、秘密保護協定、これは非常に重要で、うまく活用していけばいいと思います。
それからあと、THAADのことですが、これは、あるにこしたことはないというのはそのとおりですけれども、やはり今、日本はTHAAD以外の二つのシステムで、一番高いところ、実はSM3が一番上、THAADがその次、PAC3が一番下なんですが、THAADをそこにもう一枚かませるというのは、要はお金の問題で、そこに三枚目を持ってくることによる効果が、投資効果が高ければやればいいと思います。
それから、もう一つの考慮点は、THAADというのは大気圏に弾頭が再突入してくるかこないかぐらいで撃ち落としますので、デコイといいますか、うそ弾頭みたいなものが燃え尽きちゃうんですよ。ですから、そういうカウンターメジャーを持っている弾道ミサイルに対しては強いということで、では、相手がそういうのを持っているのかどうか、そういうものの見積もりとも関連してくると思います。
それから、イージス・アショアですけれども、これはちょっと日本には余り合わないのではないか。私は余り技術は詳しくないんですが、今までちらっと聞いたところでは、THAADというのは自分の方に飛んでくるのを撃ち落とすように設計されているんですが、イージス・アショアというのは、実はSM3で日本が持っている上層のもののことですけれども、それはどっちかというと横から撃つような感じで設計されているので、日本は島国ですから、全部向こうから飛んでくるわけですよね、こっちに目がけて飛んでくるので、なかなか横から撃つという配備方式、それはできないことはないと思うんですけれども、やはりイージスに載せて当面は柔軟に運用できるようにしておいて、ただ、ある程度、相手のミサイル数もふえてくれば、アショアも考えるぐらいの感じでいいんじゃないかと考えております。