今野智博の発言 (法務委員会)

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○今野委員 おはようございます。自由民主党の今野智博でございます。
 本日は、裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案等三案について質疑をさせていただきます。
 私は実は弁護士をしておりまして、司法修習を受けたのがもう十年以上前ということになります。その際、実務修習等で、裁判所では民事、刑事合わせて六カ月、また、検察庁におきましても三カ月間修習期間を経験させていただきまして、少ない経験の中ではありましたけれども、その期間に、裁判官の勤務の実態ですとか、あるいは検察官の勤務の実態について、若干ですが経験をさせていただきました。
 一言で言えば、本当に大変忙しく毎日を過ごされているなというのが私の実感でありまして、私は、群馬県の前橋というところの前橋地裁で修習をしておりましたけれども、前橋地裁でありますと、大体九時から五時まで裁判所の中で裁判官の方は審理に当たられて、あるいは弁論準備手続等で和解の話をされたりということで忙殺されておりました。
 ただ、裁判官の一番の仕事というのは恐らく判決を書くことだと思いますけれども、実際、その判決を書く時間、起案というふうに言葉を使いますが、その起案する時間が本当に夕方以降しかとれないというのが私が知っている範囲での裁判官の実態でありました。残念ながら、前橋地裁におきましては五時以降は冷暖房が切れてしまう。裁判官の方々は、本当に厳しい環境の中で、真夏なんかは自前の小さな扇風機を机の上に置いて、それを頼りにしながら判決の起案をする。冬も、本当に寒い中、小さな毛布をたくさん持ってきて、それを膝にかけ、あるいは肩にかけながら判決を書くというような作業をされておりました。
 何とかならないものかなという気がして、私、三年十カ月前に政治家になりまして、早速法務省の方にその実情を申し上げまして、もう少し裁判所の内部における何かそういった、せめて冷暖房ぐらいはもう少し延長してもいいんじゃないかというような意見を申し上げましたけれども、いや、その必要はありませんとにべもなくお断りされまして、恐らく法務省の方々も、当時、裁判官、検察官の方々ばかりだったと思いますけれども、ああそんなものかなということで、そのままにしておったんですが。
 きょうは給与法の改正ということで、これは若干金額がアップする、人事院の勧告に基づきまして一般公務員の皆さんの給与がアップするに伴って若干金額がアップする。この改正案に挙がっている金額、例えば、任官、任検一年目で、判事補になった方の月額給与、今までは二十二万九千九百円が改正後は二十三万一千四百円に、千五百円アップするというようなことで書かれております。
 先ほど、弁護士の勤務実態といいますか、弁護士の所得、報酬、収入等が議論されておりましたけれども、それに比べて果たしてこの数字がどうなのかというのは、一概には比較できませんのであえて申し上げませんが、やはり、今、司法制度改革の中でなかなか法曹人材の確保が難しくなってきている。どういうふうな形で、このあり方を見直すことで法曹人材をしっかり確保していけるのかということはまだまだこれから議論しなければいけないことだと私自身も思いますけれども、やはり三権の一翼を担うこの司法の世界に優秀な人材が集まらないということはかなり国家としても損失が大きいというふうに私は考えております。
 その上で、あえてもう一度、国民の皆様方に、日ごろ裁判所の中で裁判官の方々がどのような勤務をされているのか。私が司法修習生のときに経験した時代からもう十年以上がたちまして、とりわけ、平成二十一年以降は裁判員裁判というものも開始しております。私は残念ながらそういった実務には携わっておりませんが、恐らく、刑事裁判官の方あるいは検察官の方においては負担が増したのではないかなという気がしております。ここで改めて、まずは裁判官の勤務実態についてお教えいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 今野智博

speaker_id: 14879

日付: 2016-10-26

院: 衆議院

会議名: 法務委員会