二之湯武史の発言 (環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会)
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○二之湯武史君 自由民主党の二之湯武史でございます。
今日は、質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。総理を始め閣僚の皆様、今日はよろしくお願い申し上げます。
さて、十一月八日のアメリカ大統領選挙を境に、TPPの発効、大変厳しい情勢となってしまいました。ふだんから日本外交はアメリカに追従し過ぎだと批判をおっしゃる方が、本委員会では、アメリカが参加しないんだから日本も議論しなくていいと、こういうふうにおっしゃるのは、私は大変矛盾しているのではないかなというふうに思います。
この数年間の議論を振り返りましても、国民皆保険が崩壊するだとか、日本の農業は潰れてしまう、また、アメリカ企業に日本政府が訴えられると、そんな議論が多かったように思います。本当にそんなにアメリカにメリットがあるなら、なぜトランプ氏がTPPから離脱を表明するんでしょうか。いかに日本の交渉がうまくいっているかということの私は証拠だというふうに思っております。
TPPで私が連想するのが、近世の日本人商人、南蛮貿易でアジアを股に掛けて活躍をし、アユタヤやルソンなど各地に日本人町をつくりました。もし当時の日本人商人が現代によみがえりTPPを知ったなら、それこそTPPをフルに活用して、世界を飛び回るグローバルなビジネスマンになったに違いないというふうに思っております。
私たちは今、人口が減少し、確実に国内のマーケットが縮小する、そういった歴史的課題に直面しているわけです。TPPは貿易にとどまらない二十一世紀型の経済連携協定であり、人口減少など我が国の構造的な課題を解決し得る非常に重要な成長戦略の一つであります。
また、新興国の台頭が著しいアジア太平洋地域では、必ずしも各国が成熟した民主体制や自由な経済体制を持っているわけではありません。TPPのような非常に透明性の高い共通のルールの下に新興国を引き込んでいくことによって、彼らにルールにのっとった発展を促していくと。TPPはそういった意味で地域の安定的発展に貢献する安全保障的な枠組みでもあるというふうに思っております。
TPPの発効は厳しくなったと思いますが、今後も自由貿易体制を推進していくことに変わりはないわけでありまして、これからの自由貿易体制による日本の経済成長戦略、またアジア太平洋地域における平和的発展について、総理のこれからの戦略をお伺いしたいと思います。