安倍晋三の発言 (環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会)

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○内閣総理大臣(安倍晋三君) 何が保護主義かどうかということであります。
 私は、その保護主義が悪とか、善悪で申し上げたことはないわけでございます。言わば、現在、世界経済が大きな下方リスクに直面する中で、これ、世界的に保護主義が台頭しているのは事実であります。これ、どこまでが保護主義でどこまでが保護主義でないか。我々が、では重要五品目守ったのは保護主義かといえば、決してそれは保護主義ではないわけでございます。私たちは、自由貿易の中でしっかりとしたルールとともに、それぞれが、それぞれの国々が特徴ある農業についてこれを守っていくことができるということは当然のことだろうと、こう思っているわけでございます。
 しかし、かつては世界恐慌の中で極端な保護主義が紛争の芽を育てたのは事実であって、それが結果として戦乱につながっていったのは事実だろうと、このように思います。自由貿易の重要性はこのような歴史が証明をしているわけでありまして、極端な保護主義が紛争の芽を育てるのは事実であろうと思います。
 ですから、その中で自由貿易こそが世界の平和と繁栄に不可欠であることを認識をして、時計の針を逆戻りさせてはならない。言わば、何回もこの場でもお話をさせていただいたように、かつては、戦前は版図の広さが経済力であったわけでございまして、そこで絶対生活圏とかレーベンスラウムといって領土を拡大していった。しかし、戦後はむしろ、大きく版図を縮小した日本とドイツがなぜ戦前よりも大きな経済を持つに至ったかといえば、これはまさに自由貿易の恩恵以外にはないと、こう考えるわけでございます。
 同時に、そこで大切なことは、言わば関税だけではなくて、フェアで自由なこのルールがしっかりと確立をされること。今や、この関税だけではなくて、むしろこのルールをしっかりと確立していくことにも重心が置かれていると、このように思います。

発言情報

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発言者: 安倍晋三

speaker_id: 26067

日付: 2016-12-05

院: 参議院

会議名: 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会