高橋則広の発言 (厚生労働委員会)
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○参考人(高橋則広君) ただいまお話のありましたとおり、年金積立金の運用は、専ら被保険者の利益のために、長期的な観点から年金財政上必要な利回りを最低限のリスクで確保するということを通じまして、厚生年金及び国民年金の事業の運営の安定に資するということが全てであるというふうに考えております。
それで、簡単に申し上げますと、それは次の世代に積立金をきちんと残すということに尽きるのではないかと考えております。このため、実際の運用につきましては、短期の価格の上がり下がりで利益を出すということではなくて、長期の投資家でありますから、その利点を最大限に生かしまして、全体として優れた資産を幅広く持ち、その資産が生む利益、すなわち利子とか配当などを着実に積み上げていくということが重要ではないかと考えております。
残念ながら、昨年度の実績はマイナス三・八%、一年間で五・三兆円の損失ということでありまして、この数字に対しましては、運用の専門家として謙虚に向き合わなければならないというふうに考えております。
一方で、積立金の自主運用開始以来の平成十三年度から平成二十七年度の十五年間の損益、合計で見ますと、昨年度の損失を入れてもプラスの四十五兆四千億円であるということもまた事実であります。したがいまして、長期的な観点からGPIF自身の人材組織の専門性の強化を図りまして、日々の市場の分析やリスクの管理に万全を期してまいりたいというふうに考えております。
また、国民の方々に分かりやすく運用の状況を説明するという観点から、本年七月には業務概況書の内容を分かりやすい形に直しまして、かつGPIFが保有しております全銘柄の開示をするということで情報公開を進めているところであります。
今後も引き続き国民の方々にGPIFについて御理解いただけるように説明に努めてまいりたいと考えております。