古田圭一の発言 (科学技術・イノベーション推進特別委員会)
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○古田委員 おはようございます。自由民主党の古田圭一と申します。
質問の機会をいただきまして、まことにありがとうございます。きょうは、どうぞよろしくお願いいたします。
私は、学生時代に日本化学会に入会いたしまして、まだ会員ですので、毎月、「化学と工業」という会誌が送られてきます。その会誌のことしの一月号の巻頭言は、京都大学の本庶佑教授が書かれていました。本庶佑教授は、文化勲章も受賞されまして、がんの免疫療法のオプジーボの開発で御存じの方も多いかというふうに思います。
その本庶佑教授が書かれました巻頭言の中に、一九九二年にたまたま見つけたPD―1分子が免疫のブレーキ役であることを発見し、実験を続け、がんの増殖を抑えることができることを二〇〇二年に発表した、当時は免疫によるがんの治療は製薬業界ではタブーで、ここからの産業化への道がなかなか困難であった、粘り強く産業界の説得に当たったが成功しなかった、最終的に自分自身で企業化を決意し、公開された特許を見たアメリカのベンチャーが大きな興味を示し、今日の企業化への道が開けたが、PD―1抗体が医薬品として承認されるまで二十二年の歳月が流れたというようなことが書かれてありました。
基礎研究で画期的なものが発見されても、実用化に結びつかなければ何にもなりません。GDP六百兆円経済の実現に向けて、大学等で基礎研究の成果を欧米や中国に先駆けて日本で実用化に結びつけるシステムの確立が必要であります。また、どのような研究テーマを推進するかということも大変重要だと思います。
昨年十二月に取りまとめられました科学技術イノベーション官民投資拡大イニシアティブについて、今後どのように具体化されていくのか、お伺いいたします。