木下智彦の発言 (経済産業委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○木下委員 日本維新の会、木下智彦です。
 きょうも一日、長い時間を、質疑、おつき合いいただきましてありがとうございます。
 それでは、早速質疑に入らせていただきたいんですが、きょう聞いていて思ったことを先に述べたいなと思っているんですけれども、先ほど来、優良農地の転用、これについて配慮するべきなんじゃないかというような感じのことを言われている方々がたくさんいらっしゃいました。確かに、必要なのかなという気はするんですね。今まで農地法で優良農地、第一種農地については配慮がされていた、今回のこの法案の中に具体的な配慮について書かれていないというような感じのことも言われていたと思うんです。
 でも、ちょっとそもそものことを考えたいんです。果たして優良農地というのは何なんですかね。これは難しいと思うんです。大臣も首をひねられていると思います。
 私の解釈です、これは間違っているかもしれません。本来であれば、優良な農作物ができる、それなりのインフラが整っていて、競争力のあるそういった作物が生み出される、そういったところこそが優良農地であるべきだろう。そういったところは確かに配慮は必要かもしれない。でも、そういったところは、必要に応じてどんどんどんどん伸びていく、そういった農地であるべきだし、そういうふうに計画されるべきだというふうに私は思うんです。
 それが、これはよかったか悪かったかというわけではないんですけれども、今まで配慮がたくさんされていて、本当に優良な農地であったのか、配慮がされたから優良な農地という形になっているのか、これは非常に難しい問題だなと。ただ、それが本当の意味での優良な農地であればいいんだけれども、これがまた行政上の施策の中で優良農地とされているものであるのみであったりしては、私はこれはいけないと思うんです。
 今回のこの法案と結びつけるとなかなか難しいところはあるんだと思うんですけれども、地域の未来を考えていくといったときに、それが本当に優良な農地、転用されようとするところが優良な農地だったら、私は、これは転用されるべきではないし、されないと思うんです。
 その地域の未来をどこで伸ばしていくかということを考えて、そこで何を産業としてそこの地域の人たちが一生懸命やっていこうとしているのか、これをしっかりと考えて、それが正しいかどうかというふうな導きをしていく、これが一つ国の役割であるだろうし、その地域の行政をつかさどる人たちの役割であるべきなんだろう。必要以上の配慮というものをして形ばかりの優良農地がつくられていってもいけないのではないかなというふうに、私はちょっときょう、今思ったんです。
 そういったことをもう少し私も勉強していきたいなとは思うんですけれども、どうも何となく、優良農地というのは本当に何なんだろうということをきょう話を聞いていて考えさせられたというところをちょっと最初長々と、これは質問というよりも私の意見として聞いていただければいいかなというふうに思います。
 それでは本題に入りたいんですけれども、今回の話なんですけれども、私、一番大きなところは何だろうと思うと、今までスポットライトを浴びていたのは製造業だけだった、これをサービス業にもしっかりとスポットライトを当てていこうといったところも、これは一つの大きな側面なのかなと思うんです。
 これは今までも私もずっと言ってきたんですけれども、やはり地域の活性化、これには、サービス業、非製造業ですね、といったところもしっかりと力を入れていかなければ、その地域の実際の就業人口であるとか、そういったものには結びつかないんじゃないか。どうしても、特に中小企業対策などについては、製造業が今までスポットライトを浴びてきたところを、変えていかなければならないということを言っていましたので、今回のこの法案、非常に私は評価できるところなのかなと思っているんです。
 その一番大きなところは何かというと、今までもいろいろなところで話がされていましたけれども、冨山和彦先生が提唱されているLの経済成長戦略。Lというのはローカルです。GとL、グローバルの世界とそれからローカルな世界というふうにして分けていくべきだと。これは、今までの大企業と中小企業を分けるというやり方ではなくて、本当に日本全体がもう一度輝きのある、そういった世の中にしていくための一つのキーワードだろうというふうに思っているんです。
 ただ、私、ちょっと残念でならないなと思っているのが、この法案の中に書かれていなかったとかいうさっきの話とすごく似ているんですけれども、冨山和彦さんが言われているL型産業の発展。求められることは何か。一番大きなところは生産性向上。この生産性向上はどうやってやっていくのか。生産性向上というところまでは、今までも経済産業省さんが言われていた中では、いろいろな法案の中でもこのごろ言われるようになってきています。ただ、その生産性向上をするために一番必要な、本当の本質的なキーワードは何か。冨山和彦さんが言われているのは、集約化だと。それは、生産性の低いところは緩やかな退出をして、そして、より生産性の高いところに集約化していくということ、これが一番求められていくこと。
 これは、端的に見ると、今の仕事をやめてくださいということにつながるかもしれません。ただ、それによって集約化がされ、生産性が高まって、その産業が高まると、それに連関するほかの産業もうまく好循環をしていくだろう、こういうふうなデザインを考えていこうということだと私は思うんです。
 ただ、その集約化という言葉がやはりちょっと弱まっている。今までもこれは同じようなことを言わせていただいたんですけれども、本当であればそこを言わなきゃいけないかもしれないのに、そういったところがどうしても、余りアグレッシブに言い過ぎるといろいろなところでハレーションが起こるということなんだろうなと思うんです。
 そこで、もう一つ大きなところは何か。では今度は、非製造業だけにスポットライトを急に当てるのではなくて、これは先ほど来大臣言われているとおり、もともとあったその地域の中で生産性の高いような製造業とそれから非製造業がうまく連関してその地域を盛り上げていくことだろうというふうに思うんですけれども、これを、ある程度ポテンシャリティーのあるような地域を、そういったことを国が実際に形づくることができるのかどうか。
 いろいろなところに書いてあります。計画をつくるであるとか、そういうことを言っているんですけれども、では、本当にそういった地域を国がデザインしてつくっていけることができるのかどうか、ここが私はポイントだと思うんですけれども、きょう聞いていても、本当にそれがつくっていけるのかどうか、国が本当に主導してできるのかどうかというところがまだまだちょっと見えなかったので、もう少しそこの部分を、どうやったら、国が主導してなのか、それとも後押ししてなのか、それとも、待っていて、そういう頑張るところが手を挙げてくるのを、しっかりと手を挙げさせるんだというような感じのことも言われていたと思うんですけれども、どうやってそういう地域を、全体的なバランスをつくって、国が何らかの形で関与しながらつくっていけるのか。これの一番根幹を、大臣、どう考えていらっしゃるか、教えてください。

発言情報

speech_id: 119304080X01120170510_200

発言者: 木下智彦

speaker_id: 6007

日付: 2017-05-10

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会