大津浩の発言 (憲法審査会)

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○大津参考人 ありがとうございます。
 地方主権あるいは地域主権ということについて、国家主権とのかかわりで問題が多いんじゃないかという御議論は、私たち憲法学者の間でもかなり共通の意識として持っております。
 しかしながら、地域主権として主張されるものの中には実は二種類あるというふうに私は思っているんですが、一つは地域主権型道州制、道州制を導入するときに道州の権限を強めるという意味の政治的な強調の言葉で使っているものが一方であると思うんですね。しかしながら、法概念としては、これは言葉の乱用であると思っております。
 もう一つ、地域主権という主張をしていた御議論を見ていきますと、私が理解するところでは、これは国民主権をより豊かにするという意味があるんだ、国民主権をより豊かにするためには、地域に暮らす市民が地方の政治に参加することを通じて、地方並びに国の立法のあり方その他、国のあり方をよりよくしていくのだ、こういう主張が、実際には過去の答申のみならず、これは民主党政権のときでしたけれども、総務大臣をやられた方の発言等にもあったというふうに私は分析しております。
 国民主権という意味で、その国民の中身をより豊かに広げる場合には、地域で暮らす側面と国で暮らす側面の両方を持つ国民が、両方で主権を行使することが必要であろう、したがって、両場面で立法権まで必要になってくるだろう、もちろん対立が出ますけれども、それはうまく調整していけばいいんだろう、こういう趣旨で考える限りは、地域主権とか地方主権という言葉を使うことがよろしいかどうかはわかりませんが、発想は間違っていないのではないかというのが私の意見であります。

発言情報

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発言者: 大津浩

speaker_id: 6724

日付: 2017-04-20

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会