清水忠史の発言 (国土交通委員会)

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○清水委員 田村長官は、二〇〇九年七月に発生したトムラウシ山の遭難事故を覚えていらっしゃいますか。二〇〇九年七月に旅行会社アミューズトラベルが主催いたしましたこのトムラウシ山ツアーで、ガイド一名を含む八名が凍死する、お亡くなりになる、そういう遭難事故を起こして、このアミューズトラベルは業務停止命令を受けましたね。
 ところが、同じ会社が、同じアミューズトラベルが、その三年後に、今度は中国の万里の長城近くで、日本人ツアー登山客四名を含む六名が暴風雪で遭難する、日本人三人が死亡するという事故を起こしているんです。
 原因は、本社営業所の旅行業務取扱管理者を通じて、旅行の安全確保のための必要な旅行計画の作成についての事項や、企画旅行の円滑な実施のための措置について、その管理や監督に関する事務を怠ったからだというふうにこのとき観光庁は指摘しているんですね。
 それで、私、驚いたのは、観光庁がこの業者に、トムラウシ山の遭難事故の後、五十一日間の業務停止命令を出した理由の一つに、札幌営業所に実に三年七カ月もの間、旅行業務取扱管理者がいなかった、不在だったんですよ。それが招いた事故だということで、業務停止命令を出したわけでしょう。
 今、体験交流型のツアーが人気だというふうにおっしゃいました。その中には、ダイビング、シュノーケリング、パラセーリング、バンジージャンプ、急流下りもあるでしょう。つまり、安全、安心にかかわる、人の命にかかわるような旅行商品だって含まれるわけですよね。
 ですから、例えば近接だからとか、近くにあるからとか、あるいは取扱高がそれほど大きくないからといって、近接にある営業所を一人に兼務させるということになれば、このトムラウシ山遭難事故だとかアミューズトラベルの招いた事故の教訓が生かされないことになるというふうに私は思うんです。
 本当に適切に業務が行えるのかどうか、やはり厳しいチェックをしないと、旅行業者の方は規制緩和してほしいですから、一人の取扱管理者が幾つもの営業所を管理できれば、出先でツアーを販売することができるから、それは助かりますよ。しかし、安全、安心がどうなのかということが、過去の事故の教訓も導き出して、一営業所一人と決めてきたわけですから、やはり極めて慎重な運用が必要だと思うんですが、いかがでしょうか。

発言情報

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発言者: 清水忠史

speaker_id: 28303

日付: 2017-05-12

院: 衆議院

会議名: 国土交通委員会