松浪健太の発言 (法務委員会)
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○松浪委員 簡単に言えば、裁判員裁判対象事案は、裁判員、つまり一般の方々ですから、素人だから画像があった方がわかりやすいだろうというのが、法務省の、今の林局長の答弁だったと思います。私が意見交換する法務省の幹部もそういうふうにおっしゃいますが、しかし、先般、指宿信先生という成城大学の先生、この先生は、昨年も「被疑者取調べ録画制度の最前線」なんという本もお書きになっている、各国のこうした可視化の専門家であります。この先生がおっしゃっていたのは、素人ほど画像を見せてはいけませんよと。
画像というのは、映像というのは非常に強い力がある、だから我々は、弁護人がこのシーンを求めればそれを証拠提出するというような抑制的なあり方でまずは進めていかねばならないだろうというふうに、これは十分考えます。ただ、やはり証拠として、このテロ準備罪は内心に踏み込む等の批判があるのであれば、国民の皆さんに安心を持っていただくために、これをしっかりと担保しようというのが我々の考え方であります。
そして、これまでの対象事案は、可視化は今二・八%程度だといいますけれども、これを入れたからといってそんなに数がふえないということも現場の皆さんはよくわかっているわけであります。
そこで、取り調べの録画現場のことで伺おうと思います。
よくこの先生が指摘をされますのが、カメラのアングルによって偏見をもたらすことが指摘をされている。どういうことかといいますと、英語で言いますと、カメラ・パースペクティブ・バイアスという、カメラの見方、つまり、例えばここに大臣がいらっしゃいますけれども、大臣をここから、横から見ていると客観的に見られるけれども、ズームアップして大臣がこういうふうに例えば答弁されているのを見ると、何か悪い人に見えるな、こういうことが実際あるわけであります。
ですから、実際の可視化において、その人たちの表情を正面から撮る、もしくは光の当たりぐあい、こうしたものによって、そしてまた、うつむきかげんに、取り調べがあるとうつむいてくる、うつむいてくると、何かこの人はやはり悪いことをしているんじゃないかなというような印象を見ている人に与える。こういうものをカメラ・パースペクティブ・バイアスというふうに専門用語では言うんです。
現在、トライアルで試行している現場では、こうしたことについてはどのような配慮がなされているのか、伺います。