伊藤融の発言 (外交防衛委員会)

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○参考人(伊藤融君) 私、現地におりました、現地で大使館で専門調査員をしておりましたときに起きたのが二〇〇一年の国会議事堂襲撃事件でありました。このときにはインドは、パキスタンとの国境線、それからカシミールのライン・オブ・コントロール、管理ラインという、実効支配線というふうに言った方が分かりやすいでしょうか、そこに軍を大動員して、パキスタン側もそれに対抗する措置をとって、十か月ほど対峙するというそういう緊張があったわけですね。我が国も退避勧告を出しました。そういった事態に対してアメリカを中心とした国際社会が必死で関与して、核戦争になるおそれがあるということで関与して、その危機は終結したわけですね。
 それ以降、特に二〇〇八年のムンバイ同時多発テロのときの対応というのを見ますと、これはもう早々に当時のマンモハン・シン政権は戦争の可能性というものを排除しました。軍事動員も一切掛けなかったんですね。明らかに国際社会の反応というもの、対応、国際社会は絶対に戦争、パキスタンとの戦争を許さないということを学んでいるわけですね、インドは。もうインドとして見ると、そうした選択は取れないということです。
 それは、今の、もっと強硬だと、つまり前の政権よりも強硬だと見られているのがモディ政権、今のナレンドラ・モディ政権ですけれども、それも去年二度にわたって空軍と陸軍の基地がパキスタンから入ってきたテロリストに狙われた、襲われたんですね。これに対してもう何とかしろというそういう国民、世論からの非常に突き上げを受けて、一応、パキスタンの管理ライン側にあるテロリストの最後の拠点、最後にインドに入ってくるところのテントですね、そこを襲ったと、襲撃したと。でも、それで作戦は終わりということを早々に発表したんですね。
 そういった非常に限定的な作戦程度に終わっているということを指摘しておきたいと思います。つまり、そうした長期にわたる相手の過剰な反応、反撃を呼ぶような戦闘というのはインドは控えているということであります。

発言情報

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発言者: 伊藤融

speaker_id: 1799

日付: 2017-05-30

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会