戸崎洋史の発言 (外交防衛委員会)
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○参考人(戸崎洋史君) ありがとうございます。
まず、軍民分離の点でございますけれども、インドは、私の記憶しているところでは、十四の原子力発電所を含む二十二の施設というものをリストを出したということで、これからその協力が始まり進んでいく中で、これらの施設に対してのIAEA保障措置というものが掛かっていくということであろうかと思います。国内でこれを遵守するかどうか、どういう機運なのかということは、私はインドの専門家ではないので分かりませんけれども、遵守しなければ協力が止まる可能性があるということを考えると、そしてその原子力協力というものを日本も含めた国々から得たいということを考えているということを考えますと、インドが遵守するインセンティブというのはあるというふうに私は考えております。
それから、パキスタンとの関係でございますけれども、今後、もしかするとパキスタンがインド並みというか、インドと同様に原子力協力というものを求めるという可能性は私はないわけではないというふうに思っております。
ただし、そのときには、インドとの関係で、日本などほかの国々が行ってきた条件化というもの、そこが一つの基準になってくると。パキスタンについていえば、IAEA保障措置協定の追加議定書はまだ入っていないと。それから、国内の輸出管理体制というものがどこまでしっかりしたものになっているかというところが、少しかかなりか分かりませんけれども、疑わしいところがあるということなどを考えていきますと、その核軍縮・不拡散に少なくともインドがこれまで行ってきたようなコミットメントあるいは実施というものがなされていく、少なくともそこに至らなければ、パキスタンとの協定締結とか原子力協力というところまで行くということはないのではないかというふうに考えております。
それから、最後、FMCTの問題は非常に難しいところでありまして、新規生産、兵器用の核分裂性物質の新規生産を禁止するということで今条約交渉を目指しておりますけれども、パキスタンはストックの部分まで含めていくと。当然、先ほどお話がございましたけれども、インドとの関係というものも彼らは考えているという中で、ここをどう突破していくかというところ、どのような仕掛けをつくって軍縮会議での交渉を進めていくかというところは非常に悩ましいところではあろうかと思いますけれども、今年、それから恐らく来年にかけてFMCTのハイレベル専門家準備グループというものが設置されるというふうに聞いておりまして、日本からも専門家の方が参加されるというふうに聞いておりますけれども、そうした議論の中で、こうしたパキスタンをいかに取り込むか、取り込むことができるような枠組みというものをつくることができるのかということを考えていただければというふうにも考えております。