二之湯武史の発言 (環境委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○二之湯武史君 例えば今、我が党でも新しい経済指標づくりということにも取り組んでおります。私のその研究会もそれを目的としているわけですけれども、つまりGDPという指標が本当にじゃ、経済の規模を表しているかもしれませんが、その国民の豊かさを本当に表しているんだろうかと。これは、もうかつて我が国でも、心の豊かさだ、物から心なんだ、ポスト工業化社会だと、もう言われ始めて四十年たつわけですけれども、そのGDPというようなことと全く同じで、このROE、そういったものが本当に企業のその評価を一〇〇%表しているんだろうかと。実は、そこには持続可能性であったり、今申し上げたようなESG、こういった外部経済における悪影響であったり、そういったものはなかなか評価し切れていない。でも、先ほど局長がおっしゃったように、じゃ、それを一つの指標で、はい、こうですよ、一ですよ、一〇ですよ、一〇〇ですよと、これはなかなか難しいわけですね。
 つまり、私はダッシュボード型指標と言っているんですが、車のダッシュボードには速度もあります、ボタンを押したら外気温も出たりとか、燃費効率も出たりとか、ガソリンの残りが表示されたりとか、様々な指標がそこにはあるわけですね。そういったダッシュボード型の指標、ESG指標もそうかもしれません、実は。そういった一つのもので、ROEみたいに七・五だとか一二だとか、そういう数字で表れるものではないかもしれません、一つのね。しかし、そういったこれからはより多様な時代に入っていくわけですね、幸せにおいても、また企業の価値、評価においても。そういうことを念頭に置いていくと、何度も申しますが、これは我が国がイニシアチブ取らなきゃいけないというふうに私は思っております、まさに新しい価値観だと思いますので。
 一方で、これ、いろいろ現場で話を聞いていると、日本の企業というのは実は、環境といえばこれは日本のお家芸だと、そんな指標だとか何とか、投資原則だとか言われなくても、自分らはやっているんだというような思いがどこかにありはしないだろうかという気持ちも私ありまして、実際、例えばそういったものを指標化、順位化している国際機関の格付なんかでいうと、日本の企業って相対的に低く出ちゃうんですよね。それは、要は、実は日本は環境だとかそういうようなことを言いながら実はやっていないという説と、もう一つは、本当に日本の企業、例えば燃費効率等々も含めて環境に非常に優しい製品をたくさんつくっているんだけれども、それをディスクロージャーしていないんじゃないかという説と二つあるんですね。
 こういうことについても、より実態をそういうものに近づけていくためには、やはり日本企業の、いや、俺らは元々環境のことを熱心にやっているんだといういわゆる日本ガラパゴス的な態度、それは全然コミュニケーションもしないし、言挙げもしないと。いや、それは相手に分かりませんよねと。こういう世界にとどまるんではなくて、しっかりと当然英語で、又はその国の言語で投資家にちゃんと説明する、ディスクロージャーすると。それによって、実は日本企業というのはやはり環境に対する取組進んでいましたよねというものが証明できれば、この分野におけるリーダーシップを取る一つのきっかけになると思いますので、いずれにいたしましても、この分野は是非積極的にこれからも、環境省としても取り組んでいただきたいということをお願いをして、次の話題に移りたいと思います。
 次は、これも所信に出ておりました国立公園満喫プロジェクト、これについてお伺いをしたいと思います。
 私も今、党で、この観光や文化という観点で申し上げますと、文化GDPプロジェクトチームというものを立ち上げて、私は事務局長をしております。これは簡単に言えば、文化でしっかりもうけましょうと、文化で地域の経済を活性化しましょうということでございます。
 その中でも特に私が取り上げておりますのが、例えば寺社や仏閣といった名所旧跡又は美術館、博物館といったような公共文化施設とともに、この国立公園、こういったものが、はっきり申し上げると、いいものはあるんだけど磨いていないと。これ、今、地方の首長さんたちの決まり文句になっているんですね。我が町はいいものがあるんだけど磨いていないと。だけど、私から申し上げれば、磨いていないというのはもうはっきり言ってあり得ないということでありまして、よくそういうことを、いいものあるんですけど磨いていないんですよと言う人たちは、恐らく、九割ぐらいはできているんだけど、最後の一〇パーぐらいがちょっと足りないんですというような物の言い方でされるんですが、私、全く逆だと思っていまして、磨いていないということはそもそもやっていないということですから、これは最悪だというふうに思っております。
 そういった意味では、この国立公園を世界水準の観光拠点化するという着眼はすばらしいことだと思いますし、環境省の中でも非常に攻めの分野といいますか、稼ぐというか、そういった意味では非常に可能性のある分野だというふうに思っております。
 そんな中で、今回の国立公園満喫プロジェクトでも積極的に関わっておられまして、私も個人的にも交友がありますが、例えばデービッド・アトキンソン氏なんかとも話をしていますと、自然景観という意味でのポテンシャルは非常に高いんだけれども、例えば宿泊や休憩の物理的なハードが一言で言うとださ過ぎるとか、若しくはそういったサービスがそもそもなっていないとか、そういった自然や景観の説明をするパネルが非常にまだまだ貧弱だとか、そういった指摘をどんどん受けているような状況だと思います。
 一言で言うと民間目線というものがまだまだ足りないんではないかなというふうに思うんですが、まず、この国立公園満喫プロジェクトというものについての環境省の取組、これについて、要はどういうところに絞って、どういうところに着眼して取り組んでいこうとされているのかということをお伺いしたいと思います。

発言情報

speech_id: 119314006X00320170309_012

発言者: 二之湯武史

speaker_id: 8992

日付: 2017-03-09

院: 参議院

会議名: 環境委員会