坂元雅行の発言 (環境委員会)

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○参考人(坂元雅行君) 御質問ありがとうございます。
 恐らく今先生御指摘のデータというのは調査室の資料集の九十六ページ十五番にある資料だと思います。ここには、個人所有及び業者所有で未登録の全形が保持された牙がまだ約千二百三十トン日本の中にあるということが書かれているんですけれども、実はこのデータそのものの信憑性に大きな問題がございます。これは正確に分かるはずが実はありません。
 なぜかと申しますと、象牙取引の禁止前に日本に象牙が輸入されました。その量は、日本貿易月表それからワシントン条約に提出された年次報告書等で把握はできます。しかし、輸入したもののうちどれだけを加工してしまったかということについては、実はデータはございません。ですので、本当はどれだけ残っているのかというのは分からないんですね。このデータのソースは書かれておりません。環境省資料としか書かれておりませんので、その辺りは是非とも御確認をいただければと思っております。
 仮に一定の量の当時禁止前に日本に入った象牙が日本に眠っていたとする、それをどうするのかということですけれども、実は、先ほど少しお話をいたしましたけれども、私のこのカラーの資料をお配りしておりましたけれども、この四ページを見ていただきますと、これは、日本がワシントン条約について、日本について効力が発生したときから象牙取引禁止までの九年間の象牙の輸入を示した棒グラフです。先ほどちらりとしか申し上げませんでしたけれども、日本はワシントン条約に加盟してすぐだったということもあって、当初、条約が求める手続を遵守することができておりませんでした。当時アフリカゾウは附属書Ⅱというリストに載っておりまして、輸入はできるんですけれども、輸入するには輸出国が発給する輸出許可書という書類が必要でした。これがなければ輸入してはならないというのが条約の定めです。
 ところが、政府は、その輸出許可書が提出されずに許可をするという運用を一九八五年の三月まで行っておりました。これが国際問題になって、通産省、当時ですね、が手続を一九八五年の四月一日から改めまして、輸出許可書がない限り輸入できないということにいたしました。つまり、この赤で塗った部分というのは、日本に輸入許可をされて入ってきてしまってはいるんだけれども、実質条約の手続に違反していたものということになります。
 こうした経緯も考えますと、今日本に眠っている象牙、これはもうお持ちになっている限りは何の問題もないわけですから、それはもう家宝か何かでお持ちいただいて、しかし、それを取引をして市場を活発化させるようなことはあってはならないと思っております。

発言情報

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発言者: 坂元雅行

speaker_id: 18120

日付: 2017-05-18

院: 参議院

会議名: 環境委員会