藤井基之の発言 (決算委員会)

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○藤井基之君 この大麻の問題というのは海外だけの問題ではございません。昨年の十月から、国内でも大麻の乱用に関わる問題、事犯が発生して、それが報道をされました。
 昨年の十月、鳥取県の智頭町ですか、いわゆる過疎対策としての町おこしということで、事もあろうか大麻の栽培によって町おこしをするんだという、そういうことで、大麻栽培免許を知事から受けた方が大麻の乱用をして実は逮捕されたという事件がございました。同じ十月には、沖縄の石垣島では、ナチュラリストと称されている活動をしている方々が同じように大麻の問題で大麻法違反の疑いで逮捕されております。十一月には、長野県の大町市や池田町等のいわゆる限界集落に移住して、そこに移住者による大麻コミュニティーといいましょうか、大麻村をつくるんだと、そういうようなことが起こりまして、ここは移住者の方々たしか二十二名が逮捕されるというような事案も発生をいたしております。
 先ほど申し上げましたけど、国連の麻薬統制委員会は、世界人口の十五歳から六十四歳のうちの薬物使用者の比率というのは約五%だと言っているわけですね。そして、その数字は実は良くなる方向にはない、もうずっと同じぐらいの乱用者といいますか、使用者がいるんだと言っている。そして、その多くは実は大麻だと言われている。その数は、推計によりますが、世界では約二億人ぐらいの方が大麻を乱用しているのではないかとも言われております。
 大麻に限られた話ではありません。日本においては非常に対策がうまくいきまして、今日、例えば危険ドラッグがどうかという話というのはもう新聞にも出てこない状況になりました。数年前まではこれによって多くの方々が御努力をいただいたわけでございます。ただし、世界を見ますと、現時点におきましても、合成カンナビノイド系とか合成カチノン系といういわゆる危険ドラッグの主流派に加えまして、カルフェンタニルなどという、いわゆる麻薬であるモルヒネとかフェンタニルというものと作用が類似した危険ドラッグ、国際的にはNPSという用語で言われておりますが、このようなものが乱用されております。
 二〇一四年のそのNPSの押収量、合成カンナビノイド系のNPSのいわゆる押収量が、北米域だけで三十二トンの多さに達したというふうに言われております。国内におきましては、これ以外にも、我が国ではずっと覚醒剤の問題が一番大きな薬物乱用対策でございましたが、平成二十八年、密輸入した覚醒剤の押収量が千四百二十八キログラムを超えた、これは平成十四年から統計を取り始めて以来、過去最大のものになっているんだと、こういうことが言われております。
 このようなことを考えますと、特に世界のそういった薬物乱用の動きが、世界で最初に乱用が始まったものが日本に持ち込まれて、日本の国民がそれによって被害を被る、あるいはそうやって手を出してしまう、そういったことは過去ずっとございました。ですから、これから先も、私どもとしてはそういった国際的な動きに対しても目を配らなければいけないと考えております。
 こうした国内外での薬物乱用動向を踏まえまして、政府の薬物乱用対策推進会議の議長をお務めになっております厚生労働大臣に、薬物乱用防止対策への御見解、そして御決意を伺いたいと存じます。

発言情報

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発言者: 藤井基之

speaker_id: 31996

日付: 2017-04-24

院: 参議院

会議名: 決算委員会