熊谷晋一郎の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(熊谷晋一郎君) 非常に重要な御指摘だと思います。
障害には粗っぽく分けると二種類あって、外からは見えにくい障害と、外から、私のように可視化されている障害があります。それぞれ逆向きの排除を受けるんですね。
どういうことかというと、見えにくい障害というのは同調圧力を受けます。聴覚障害なんかまさにそういう例でして、外から見たときに一見気付かないんですよね。特に難聴の場合なんかはパスされることが結構多いんです。そうすると、同調圧力の方が本人に働きやすくて、それに対しては異化戦略というか、自分とあなたたちは違うんだというふうなアピールをしないと等身大の違いというものが社会に受け入れられないというふうなところがあります。
一方で、私のような可視化された障害というのは、どっちかというと同調圧力ではなく排除の方の圧力、同じ仲間に感じられない、だからコミュニティーから排除したいというふうな圧力を受けます、傾向としてですね。なので、それに対するカウンターとしては、私たちも同じなんだというふうに力点が百八十度変わることがあるんですね。
一見すると聴覚障害のような見えにくい障害と私のような可視化された障害は逆向きの主張をしているように見えますが、実態としてはその差異を等身大に認めて地域の中で暮らしたいというふうなことでは共通しているわけですね。その辺を、過剰でも過小でもなくというんでしょうか、違いというものを等身大で認めてもらうためのポリティクスみたいなものが障害者を取り巻くある種の日常の一部になっているんじゃないかなというふうに思います。