熊谷晋一郎の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○参考人(熊谷晋一郎君) ありがとうございます。
 私が知っているのはカナダ、オーストラリアがやはり非常に進んでいるというふうに聞いております。例えば、ある地域、私も固有名はちょっと失念してしまったんですけれども、ある地域では政府がドラッグユーザーに対してクリーンルームを提供すると。クリーンルームですね。つまり、その場所で清潔な針を使って薬物を使ってもよいというふうな場所を提供して、なぜなら、ハームリダクションといいまして、何というんでしょうね、例えばストリートドラッグを使ったり不潔な針を使ったりしてHIVなどが蔓延する実情があるわけです。それを抑止するためには、ただ単にその薬物を規制して水面下に潜らせるのではなくて、ある種堂々と使っていただく場所と清潔な針と、あとコンドームの配布、そういうものを提供しているというような地域があります。
 ただ、もちろんそれだけでは全く意味がなくて、同時にプログラムに参加してもらう。つまり、薬物以外に信頼できる他者を見付けるようなプログラムですね。こういうふうなときにはこういうところに相談に行けばお金の問題はクリアできるんだとか、そういうふうに依存先のノウハウを提供するプログラムに参加することが義務付けられるわけですね。
 ただ、順序がとても大事で、依存先を増やすことを先行させないと、いきなり依存先のない状態でなけなしの依存先を禁止するというふうなやり方、つまり薬物をばんと断ち切るようなやり方ではかえってその再発が多いというふうなエビデンスが蓄積され始めているんですね。そういうふうなエビデンスに基づいて、徐々にウイーニングしていくといいますか、その依存先を増やしていくことを先行させて、後から結果として薬物を使わなくても済む状態になるというふうな順序でサポートすることがコストもすごく低いし成績も高いというような報告が出始めているんですね。そういうふうなエビデンスを背景にしながらこのGCDPというものがこういった勧告を出しているというふうな現状があります。

発言情報

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発言者: 熊谷晋一郎

speaker_id: 29495

日付: 2017-02-15

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会