常見陽平の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○参考人(常見陽平君) では、まず副業についての話をしたいと思います。
 やや自分語りなんですが、私は二〇〇六年から十一年間副業を続けております。大手企業に勤めていた時代から副業をやっており、現在も大学の教員ですとかのほかにも様々な活動をしているんですけれども、そして副業している人を多数取材してきましたが、今副業解禁ということが言われていますけれども、これも、そもそも法律的にどうなのかというのは、元々それはオーケーじゃないかという考え方もあるんですね。
 副業に関する訴訟って何度も起こっているんですけれども、勝ったり負けたりなんですよね。就業規則との兼ね合いですとかその他もろもろとの兼ね合いがあるんですけど、そもそも職業選択の自由があるじゃないかとか云々という考え方もあり、非常にグレーだと思いますが、やっぱり私は、個人的に気を付けないといけないのは、もろもろの管理といいますか、特に労務管理というところと、情報漏えいの危険性ですとか、更に言うと、いわゆる副業の片方は大抵雇用ではなくて請負なんですよね。といったときに、副業自体が非常に報いのないブラック労働になってしまうという可能性があるということです。
 私もいわゆる会社員時代にもう物書き活動をして単著を二冊出しておりましたけれども、そのときも、会社には迷惑を掛けられないということで、やっぱり毎日のように徹夜をしていたんですね、あるいは週末が全部潰れるんですよね。ということで、非常に心身共に追い込まれたということがありましたということです。
 そして、今、副業の制度をめぐってこれまた議論があるところなんですけれども、その制度を企業側がどう使うのか。政府も副業推進というなら、じゃその副業推進ということを後でどんな指標で評価するのかというのが問われると思います。これまた、でも悩ましい問題で、副業する社員が増えたぞということを評価するのもなかなか難しいと思うんですよね。
 ということですとか、あとは、そうですね、企業の側での使い方ということで、実際、企業の方々を見ていると、いわゆる自分たちの賃金が低いのを補ってくれ、副業でというずるい会社は余りなくて、どちらかというと優秀な社員に辞めてほしくないからというところで、副業することによってほかでストレス解消していただいて、例えばバンドが、ボーカルがソロ活動するみたいなものですね。そこでガス抜きをしていただいてやるですとか次の仕事の予行演習をするという意味ではいいということなんですけれども、最大の一労働者として困ったことは、実は従業員からの視線ですよね。
 ほかの方が幾ら仕事で頑張っていても、副業もそれぞれ気を遣っていても、この人はサボっているんじゃないかとか忠誠心がないんじゃないかということでいろんな嫌がらせを受けるというのが一番の問題ということと、これは身も蓋もない話でこういった場にふさわしくないと思うんですけれども、副業を解禁することによって、会社としても国としても正式に認めることによって逆に副業が窮屈になるという問題が起きないかと。
 実際、副業でアイドル活動ですとかプロレスラーをやっている方っていらっしゃるんですね。ある団体のプロレスラーはある会社の、大手IT企業のエンジニアで課長だったりするんですけれども、会社になかなか言えないということがあったりして、それはちょっとやや極端な例ですけれどもということです。
 そして、もう一つの御質問の企業の採用活動に対する強化ということで、幾つか実はもう行われているものがあります。私が石川でお仕事としていただいている、地元の中堅・中小企業を集めて無料のワークショップですとか学生との出会いの場を提供する、それを自治体などの予算でやるというスキームが一つあろうかなというふうに思います。これによっていわゆるプロの指導をただで受けることができるということもありますし、実は県内企業の中堅・中小企業のつながりが石川県では生まれていて、彼ら、彼女たちが石川県の次世代の人事担当者を育て合うという流れができているんですね。
 こういった流れが一つあろうかなということと、もう一つ、これも一部行われていますけれども、いわゆる地域振興ですとかその手の予算で就職ナビに載せられるようにするですとか、そんな流れも一部であるようですということなんですけれども、私は、その石川県のモデルというのは全国に、一部同じようなことをやっている県ありますけれども、広がっていくといいなというふうに思っております。
 私からは以上です。

発言情報

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発言者: 常見陽平

speaker_id: 12959

日付: 2017-02-22

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会